夏時間より今回の電力不足に効果が出せるのは?
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東日本大震災による電力不足の対応案のひとつとして、夏時間の導入をよく聞きますが、効果が弱いように思います。
今回対応が必要なのは、電力の総容量を抑えることではなく、刻々で電力会社の供給量を超えないようにすることです。
夏時間を導入し、活動を数時間早めると、明かりを使う時間は少なくなるので、電力の総容量は抑えられます。しかし、刻々の必要電力は人(およびそれにともなう機械等)の活動と気温に依存しますから、数時間早める程度では変化が少ないと考えられます。夏に電力需要が大きいのは気温が高い昼間。数時間勤務時間を早めても、この時間に働いているのは変わりませんから、この時間に必要な電力の変化は少ないでしょう。
対案を考えていたら、農家だった祖父母を思い出しました。彼らは、夏の暑い昼間は風通しの良い自宅で昼寝。まさにシエスタです。しかし、今の都会の仕事環境でシエスタはとても難しそうなので、より現実的なのは地域や業界等で休日を切り替えることでしょうか。これすら、どう分けるのか、等々課題は多いと思いますが。
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