11日の経験
行方不明の探索、避難している方々の支援だけでなく、各社の被災や電力の状況で今後どうなる見えないため、総括するにはまだ早いですが、皆様のように僕も11日の経験を記したいと思います。
地震発生時は品川区の職場にいました。初めて経験する強さでしたが、立って歩ける程度。余震が続くものの落ち着いて来たため、業務は終了となり、たまたま僕が最終になりました。歩いて帰るかと出ようとしたら、品川駅に行って戻って来た人が。彼は僕の自宅より遠いため、社有車を使用することを思いつきました。
ここでミスが2つ。
ひとつは、そもそも大災害時に車は使うべきでないことを思い出さなかったこと。
もうひとつは、車を使う前に交通状況を確認しなかったこと。
それらを忘れたまま、車で出発したところ、R1は激しい渋滞で5時間で6kmしか進まず。
その辺りで車を使うべきでないことにも気づき、車を置いて歩くことにしました。
ちなみに、運転している皆さんは通常のマナーで問題ありませんでした。
歩道は、体がふれあわない程度の密度でした。路側を歩く人がいましたが、渋滞しているとは言え、自転車やバイクが通りますから、とても危険です。
歩いたのはひたすらR1で、川崎市に入ると何回か歩道橋があります。疲れて来た身には、辛かった。また、後半はかなり空いてきましたが、その状態でも2列で歩く人たちがいます。歩くペースは人によって違うのですから、抜かす・譲るスペースを開けてほしいです。
後半はR1も流れていましたが、ある時、追い越し車線の流れが止まりました。先頭に大型トラックがいます。横を通る時に見たら、ドライバーは寝ていました。0時を過ぎていましたから、お疲れなのでしょうが、これも危険ですね。同業のトラックが追い越す時にホーンを鳴らしていました。
また、道ばたの駐車場に"Bike Taxi"と書いた紙を置いて、待っているスクーターがいました。誰か使った人はいるでしょうか。
横浜駅の手前で、最初の渋滞に一緒にはまっていたと思われるワンボックスカーに抜かれました。ま、いいでしょう。
横浜駅はタクシー待ちの長い列がありました。また、駅ビル下の通路は、一晩を明かすと思われる人たちが壁際に座り込んでいました。
ちょうど交通機関が動き出していたため、それに乗り、2時半頃に帰宅しました。
道はシンプルですし、以前試しに歩いたことがあるので、ここまで1kmを10分強のペースで来ました。病み上がりだったのにも関わらず、体力は落ちていなかったようです。でも、さすがにくたびれているうえに、足にまめもできていました。したがって、交通機関が無ければ、道も空いていたので、家族に車で迎えに来てもらうつもりでした。
僕が通った区間のコンビニは、秩序だって使われていました。僕もトイレを借り、お茶を買いました。休憩に解放しているカーディーラーやガソリンスタンドもありました。また、お茶を配っている地元の方もいました。
まだ動き出してはいなかったものの、JRでは点検している人の姿が見えました。そして、素早く復旧しただけでなく、本来予定されていなかった時間帯まで運行した各交通機関に感謝します。
置いた車は翌日に取りに行きました。再度交通の邪魔にならないか気になりましたが、その時のR1の交通量は非常に少なかったです。
輪番停電の実施が発表されました。被災地の皆さんが大変なのはもちろん、直接の被害が少なかった我々もいろいろなことが今後どう影響してくるか想像つきません。13日夜、僕が通りかかった横浜市内のスタンドスタンドは全て在庫切れになっていました。ひとつひとつ皆さんと協力して解決して行きましょう。
また、今回自分で身をもって経験したことですが、大災害時はよほど必要ない限り車は使わないでください。緊急車両や公共交通機関の妨げになるだけでなく、自分も遅いだけです。今日からの輪番停電でも、信号が動作しなくなりますから同様です。