【半沢ねじで試してみた】レジ横に変なものを置いたらお客様の反応は?
うち(つばめや)は、もう8年も前に路面店を畳んで、通販専門の文房具店に業態を変えたのですが、日本法令というビジネステンプレートの商売だけは、渋谷の拠点がなくなると困る!とメーカーさんに泣きつかれ続行、また近隣の法人様のお取り寄せ需要、印鑑ゴム印などの別注品の受付のために、小さく店舗スペースは残しています。(一般的な文具在庫はしていませんが。)
ですから、少ないですがご来店のお客様はいらっしゃるのです。一日に10人程度でしょうか。
馴染みの方も多いので、「あ、いつもどうも。」的なノリではあるのですが、さすがに何かの話題に花が咲くということはそうそうありません。
でも、やはり商売で大事なことって結局のところコミュニケーションです。
それがお得意様を作るし、紹介にもつながります。
さて、少し前に、こんなものを仕入れました。
見る人が見ればわかりますね。というか、「観てた人はわかりますね」と言ったほうがいいのでしょうか。あの人気ドラマ、「半沢直樹」劇中で出てきた、父と子の見えない絆のシンボルとなっていた、樹脂製のネジです。
最終回、半沢銀行員がお守りとして強く握りしめていたネジで、血の滲んだ手のひらを開くシーンは、覚えている方も多いでしょう。
そのメーカーさんを突き止めて、ドドっと仕入れたのです。
何のために?
外回りの営業担当のネタとして、またアスクルのお客様向けのダイレクトメールに入れるためにです。
そう、通常、宣伝だけのDMなどお送りしても、チラシとわかったらポイされてしまうことが多いわけですが、そこに何か入ってボコっとなっていたらどうなるか?
気になってとりあえず開けますよね。そのためなのです。
このネジを、レジ横に置いてみたらどうなるか?
ふとそう思い、販売してみました。
すると何が起こったか?
レジの横ですので、お客様は必ずこれを目にすることになります。スルーの方も多いのですが、かなりの確率で「これなんですか?」「え、本物?」と声をかけてくれるようになったのです。こんなに反応されるのはホント異常値です。(笑)
わたくしも先日、年配のマダムに「こんなの実際に買っていく方、いらっしゃるの?」と聞かれました。
「それが皆さんおもしろがって、かなりの方が買って行かれるんですよ。」
「あらそう~。わたしも観てたのよアレ!」
このお客様は結局ご購入にはいたりませんでしたが、別に買ってくれなくてもいいんですね。お話ができれば、置いた甲斐があったというものです。
この半沢ネジは通販もしていますが、こんなのいくら売れたっていくらも儲かりませんし、どちらかと言えば梱包発送の手間賃考えると足が出る商品ですw。でも、この反応率をおすそ分けしたいと思ったんですよね。実際、みなさん10個単位で買われる方も珍しくありません。
営業担当に聞いても、客先で差し上げるとメチャ受けるそうですし、それでしばらく話が盛り上がるとのこと。これから送るDMも楽しみです。「これどこで売ってんの?!」なんて電話がかかってきたら最高ですね。
というわけで、レジ横に変なもの(しかも旬)を置くとどうなるかという実験は、わたくし的には成果大でした。まぁ、年も明ければ徐々に忘れられてしまうと思いますので、何か新しいネタを探さねばですね。いつか制作されるであろう半沢直樹2では、どんなシンボルが出てくるのでしょうか。原作のロスジェネ読まねば。
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