【見学してきた!】文具ファンの間で話題の印刷会社、欧文印刷さんで工場萌え。
以前、告知をさせていただきました、文具朝活会主催の「第三回大人の社会科見学」を先日無事に終えることができましたので、ご報告させていただきます。
東武東上線若葉駅でみなさんを待つわたくし。なんという腑抜けた顔でしょうか。
今回は、文具朝活会の紙製品部長こと、クレアサイトの盛社長が、すべてコーディネイトしてくださいました。欧文印刷さんとはもう古いお付き合いなのだそうです。
盛さんは、紙加工師として、紙製品に関するコンサルティングをされている傍ら、自社でもオリジナル製品を作ってアマゾンで販売されているアイデアマンです。
あああ、なんだかとっても恐縮です。土曜日なのに、、、ありがとうございます!
偉い方にご案内いただいちゃいました。新技術開発室長の山崎さん。
そして統括部門長兼生産管理部部門長の大塚さんです。本当に恐縮でございます。
さて、早速内部にご案内いただきましたよー。当日はご夫婦で参加された方、親子で参加された方など、総勢18名の会となりました。m(_ _)m
CMYKと言いますが、実際の印刷では黒、青、紅、黄の順でインクの網点を乗っけていきます。これもわかりやすいようにわざわざ並べてくださり、掛け合わせて色がどう変わっていくのかよく理解できました。
現場の職人さんも、われわれのシロウト質問にやさしく解説してくださいます。お忙しいところありがとうございます!
おおお!レーザープリンターみたいに4色のローラーが並んでる!デカい!萌えます!
みんな、質問攻めでしたね。機械っていいなぁ。
これは入り口です。すでに4色で普通にオフセット印刷し終わった印刷物が数百枚。
今回はこれにニスを乗っけるところを実演してくださいました。欧文印刷さんは、こうした特殊加工(感性価値印刷)が得意で、ツルツルテカテカのニスを始め、ざらざらした表面感になるニスなど、UVによる速乾加工との連携で、いろんな表現を実現しています。
そしてこれが上がり。テカっているところわかりますでしょうか?この量ですが、ほんの数分でフィニッシュでした。なんでも、1時間に1万枚くらい通してしまうのだそうです。
このニスとUVの連携で、最近は点字印刷(ボコっと盛り上がる加工!)などにも注力しているそうです。
これ、なんだかおわかりでしょうか?
オフセットの「版」ですよ。わたくしも初めて見ましたが、高純度のアルミでできているのだそうです。版というからには、ネガになっているのかと思いましたが、完成品と同じ図案。
そもそも「オフセット(=一度離す)」というのは、版に乗っけたインクを一度ゴムに載せ直して、紙に転写するのだそうです。知らなかった、、、
違うフロアには、製本機も。欧文印刷さんは、そもそも戦後の成長期に、日本製品の外国語マニュアルを専門としていたことからついた名前だそうで、いまでも電化製品や自動車の分厚いマニュアルの仕事は多いのだそうです。
これはページを順番に並べる機械。昔は手動なので間違えて乱丁もあったそうですが、今は検査機が高度に発達しており、ほぼありえないのだそうです。
ページが順番に並んだ本の原型が、ここを通って行きます。向こうで糊付けされて三方をカット、本が出来上がります。
製本場の後に、オンデマンドの仕組みも見せていただいたのですが、ここは個人情報保護の事情で撮影などはNG。
しかし1冊から立派な本が作れるのはすごい。ブログを本にするサービスが人気なのもわかりますね。あなたもいかが?変な自費出版に引っ掛かるよりは、サクッと自分の必要な分だけ刷って売る、配る、、、全然いいと思います。(^^ゞ
さて、食堂に戻ってレクチャータイムのはじまりです。
欧文印刷の生い立ちから得意ワザまでを山崎さんが、オンデマンドサービスに関してを大塚さんがお話してくださいました。
オンデマンドはもう20年前から取り組んでおられるそうですよ。最初は企業向けの名刺印刷受注システムから始まり、ブログ本やフォトブックへと展開中!
特殊加工のサンプルや、実際の印刷物などを見ながら、お勉強です。
「うわー、印刷おもしれ~!」となったところで、こんな本をご紹介いただきました。王様のブランチでいつも書評コーナーされている松田さんの著書です。これは読みたくなっちゃうでしょ。
ちなみに、続編で『本に恋して』もあります。(笑)
欧文印刷さんとクレアサイトさんから、おみやげもたっぷりいただいてしまいました。欧文印刷さんは、印刷という待ちの商売から、オリジナル商品を作ってメーカーになる!という点で、文具業界、印刷業界両方から注目されています。大手ではできないフレキシブルな発想で、どんどんおもしろい商品を世に送り出しています。
非売品なども含まれており、みなさんニヤニヤが抑えられませんでしたねw。
はい、ということでお開きです。山崎さん、大塚さん、盛さん、そして参加者のみなさん、ありがとうございました!
m(_ _)m
東武線の若葉駅まで戻って、有志で懇親会をば。文具の話を中心に、「あんた何者?コーナー」(ただの自己紹介ですが)など盛り上がりましたね。
お疲れ様でした!
印刷に恋して 松田 哲夫 晶文社 2002-01-10 売り上げランキング : 42057
|
「本」に恋して 松田 哲夫 新潮社 2006-02-23 売り上げランキング : 193086
|