いつまでもインクジェットプリンタで作った名刺では「もったいない。」
佐々木俊尚さんの「ネットがあれば履歴書はいらない~ウェブ時代のセルフブランディング術」を読みました。
これ読んじゃうと、わたくしなんぞがごにょごにょと書いているブログなんて吹っ飛んでしまう気もするのですが、まぁ佐々木さんとはそもそもステージが違いますからね。
わたくしは「小さな会社に勤める普通のおじさん」の立場でコツコツ参ります。
さて、こういうブランディング本を読んでいますと、やはり名刺マニアの性で「名刺」について書かれている部分に目が行ってしまうのですが、佐々木さんの言われる名刺への意識は、完全にシンパシーを感じましたので、ちょっと引用。
著書もない状況でフリーライターやフリージャーナリストと名乗っても、社会的信用がまったくなく怪しさだけが鼻につく。しかし、肩書きは変えようがない。そこで、名刺をしっかりしたものにした。なぜなら、どこの誰かもわからない「馬の骨」が自分のところに取材に来たら、その人の信用度を測るのには名刺しかない。その名刺が”インクジェットプリンタを使って即席で作りました”という安っぽいものであれば、誰も信用してくれないのではないかと考えたのだ。
そうなんですね。
名刺はその人の「鑑(かがみ)」なので、ペラペラで、かすれたようなインクジェット印刷で、周囲はミシン目でボロボロになっている名刺ならば、ペラペラでかすれててボロボロな人に見られてしまうものなのです。
無理して虚勢を張るのは格好悪いですが、自分をブランディングしたいなと思ったら、ちゃんとした名刺を持ったほうがいいです。これは間違いない。
・・・と言いつつも、実はわたくしの名刺の本には、自宅で手軽に名刺を作ってくださいということで、名刺作成ソフトとテンプレート集が付録で付いています。
言い訳するわけではありませんが、特にビジネスにおいては、これは本当に個人的な「補足用」の名刺や、ちゃんとした名刺を作るまでの「練習」に使っていただきたい。
自宅のパソコンとインクジェットで作る名刺のメリットは、少量で作ることができるところ。
その中で、名刺交換するたびに相手の反応を見ながらブラッシュアップしていけばいいのです。
そして、「これが完成形に近い!」と思えたら、名刺印刷業者さんに依頼して、ちゃんとしたものを作ればいいと。
デザインもこの際しっかりと整えたいと思ったならば、Twitterなどでデザイナーさんを探しましょう。こんな言い方したら失礼ですが、きっと今は買い手市場。仲良くなれば、安くやってくれるデザイナーさんも多いと思われます。
また今は、印刷通販もどんどん安くなっています。もしイラストレーターなどのソフトを使える方であれば、印刷用紙を買って、自宅で刷るより安くなるんとちゃうかという業者さんもありますので、トライしてみてはいかがでしょうか。
さて、そんな佐々木さんですが、来週こんなイベントに参加されます。
津田さん、ホリエモン氏とのメディア論の競演。すごいメンバーですね。お三方、それぞれ方向性は違うけど、ある意味ブランディングの権化です。(笑)