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武雄市の樋渡市長に「いいね!」されてアクティブサポートの威力を実感!

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佐賀県武雄市の樋渡市長は、自治体のトップとしてソーシャルメディアの活用では日本一先進的な人だと思います。
なにせ、普通なら公式サイトの補完的役割としてソーシャルメディアを活用することろ、樋渡市長は市のホームページをfacebookに移行するという大英断をやってのけたのですから。

ちなみに武雄市のホームページを開くと、こんな画面になります。
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今までのWebサイトの時は月5万件だったのが、移行してからは3ヶ月で閲覧数1000万件だそうです。
facebookのプラットフォームでなければそもそも落ちちゃいますね、こんなアクセス数。
もちろん、そのアクセス数に乗って特産物の認知や商流の広がりが進んでいることは想像にかたくありません。

「2ちゃんねるは“便所の落書き”。Webサイトには実名制があったほうがいい」と言い切り、実名での双方向のコミュニケーションを行いたいというのがfacebookに乗り換えた理由とのことですが、流行だからというより、双方向の対話をちゃんとやるという目的が明確であることが、さらに話題性を増しているのかなと思います。

以前に、「会社と個人の関係が逆転する実名ソーシャルネットワーキング」でも書いたのですが、実名制のソーシャルメディアは、履歴書付きのその人の意見が乗ってきます。
それは単なる言葉尻ではなく「誰が言ったか」「どういう経歴や思想の人が言ったか」まで担保されますから、普通の会議と同じ建設的なコミュニケーションがかわされるわけです。

なので、武雄市のfacebookページでは、静的な従来のコンテンツが主役ではなく、ウォールに新しいニュースが次々に流れ、それについたコメントに市長が自ら回答したり、意見を述べたりすることも頻繁に行われています。

昨日もfacebookを活用している事例として、新聞に掲載されたfacebook幹部のインタビュー記事に武雄市の事が書いてあったのを市長が紹介していました。

たまたま、日経読んでいたら、驚愕の記事が。目が点になりましたよ。

Facebook本社の幹部が、武雄市のFacebook化を知っているなんて。だからか、最近、プレスでもビジネスでも英語での問い合わせがやたらめったら多い。

流れをさらに加速させます。

これを読んで、いい話だなと思ったので、自分のウォールでコメントをつけてシェアしたのですが、

アクティブサポートが大切とブログに書いてアップした瞬間にこの記事が! 自治体のトップが自らfacebookで住民と議論するのは最上のアクティブサポートの姿でしょうね。 facebookの幹部が知っているということは、それくらい注目を集めるということでもあり、まだそれほど一般的ではないということでもありますね。

これに対して、なんと30分もしないうちに樋渡市長自らが、「いいね!」をしてくださったのです。
私は市長とは直接の面識はないにも関わらず、この反応はかなり感激です。

アクティブサポートという観点で言えば、これ以上のコスト対効果はないでしょうね。
たぶん、今後もいろんなところで私はこの事例を言いまくると思います。(笑

昨日のブログでも、アクティブサポートで効果を出すには「サポート、マーケ両部門の上に立つ企業トップの理解や覚悟が必要でしょうね」と書いたところですが、いやはや私自身が心底実感してしまいました。
いいね!ボタンの押下一つで参ってしまうものなのですね。ホントに。

セミナーの対談のネタがまた増えました。^^

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