オルタナティブ・ブログ > ファシリテーション・パラダイス >

ITビジネスの現場をファシリテーションで元気にしよう!

会議で使える『88個の質問』

»

2月に『88の質問』という本を出版しました。正式名称は『仕事の質が劇的に上がる88の質問』(日経BP社)です。

質問は70個くらいはすぐにピックアップできました。その後いくつかの状況に分けて、状況ごとに質問を選別し、増やし、88個は比較的容易に決めることができました。心がけたことは、質問の網羅性と実際に使えることです。

そこで少し長いですが、88の質問をすべてここに列挙します。ご興味のある質問があったら、ぜひ書店で立ち読みでもよいので、手に取ってみてください。書籍では、1つ1つの質問を会話の実例も入れながら詳しく解説しています。88個の質問以外に、5つの基本的な口ぐせ、3つの基本的な振る舞い、16個のコラムを掲載しています。書籍の最終章には、私がよく聞かれる9個の質問に対する回答も記載しています。全体のボリュームはかなり多いです。

これらの質問はすべて、会議の場で、会議の進行役が使う質問です。参加メンバーが使える質問もあります。そしてこれらは1対1のコミュニケーションでも使えます。20の目的(◆印)ごとにまとめています。

◆互いの思いや意図を共有するための質問

 1. どうしてそう思ったの?

 2. 〇〇とは具体的にどのようなこと(状況)ですか?

 3. 〇〇を別の表現で言うと何ですか?

 4. 今議論している事とどのように関係していますか?

 5. 念のため確認させて頂きますが、それは指示ですか、提案ですか、それとも感想ですか?

◆話しの長い人、ズレる人へ対処するための質問

 6. 発言のポイントは何ですか?

 7. 今の話はこの議題とどのように関係していますか?

 8. この件について他の人はどう思いますか?

 9. ところで今チームは何について話していますか?

◆発言の少ない人、思考停止している人、ネガティブな人への質問

 10. 皆さん、どうですか? ・・・(無言) Aさん、どうですか?

 11. AさんとBさんの話しを聞いて、Cさん、どう思いましたか?

 12. ここまでの話を聞いてどう思いましたか?

 13. 自分の言葉で言うとどうなりますか?

 14. 本当ですか?

 15. これができると嬉しいですか?

◆十分な発想ができない時に使える質問

 16. 案を出すこととそれを評価することを分けて考えましょう。他にどのような案が考えられますか?

 17. 別案を出して、このアイディアの優位性を明確にしてみましょう。どうですか?

 18. 他にどのような視座がありますか?その視座で考えてみるとどうなりますか?

 19. ここまでどのような視野で考えてきましたか?見えていなかったものは何ですか?

 20. 視点を変えてみましょう。他に何がありますか?その視点で考えてみるとどうなりますか?

 21. たとえば〇〇はどうですか?

◆可視化する時に使える質問

 22. ここまででどのような意見が出てきたか整理してみましょう。どうですか?

 23. ここまでの話を整理してみました。間違えていたら指摘してください。どうでしょうか?

 24. 一言でどう書けばいいですか?

 25. 自分で書いてもらっていいですか?

 26. 言いたかったことはこれでいいですか?

 27. ここまで出てきた意見を互いに確認し合ってください。どうですか?

 28. この〇〇の意味は何ですか?

◆対立、葛藤、混沌に対処するための質問

 29. 念のため、もともとの会議の目的を確認しておきましょう。〇〇でいいですか?

 30. 今は〇〇というところまで話が進んでいるという事でいいですか?

 31. 今チームはどういう状態ですか?

 32. 論点を絞って議論していきましょう。何がポイントでしょうか?

 33. 今の状況を確認したら、[〇〇しませんか?/〇〇しましょう]

 34. この問題はチーム全体の問題です。全員で相違点を考えてみましょう。どうですか?

 35. どなたか今の状況を整理していただけませんか?私とAさんの意見はどこが違いますか?

 36. 私は〇〇と思いましたが、それについて皆さんはどう思いますか?

◆結論を1つにまとめられない(収束できない)時に使う質問

 37. 判断基準は何ですか?

 38. 皆さんの中にどのような前提がありますか?

 39. さて、どうやって収束しましょうか?

 40. これで本当に解決しそうですか?納得感はありますか?

◆行動につなげるための質問

 41. 今日の議論の結果として、どのような行動を取りますか?

 42. 私たちにサポートできることは何ですか?

 43. どうしたいの?

◆人や物に焦点を当てた質問

 44. そう思っているのは誰ですか?

 45. 誰がそれを[気にかけて/理解して]いますか?

 46. 影響を受ける[人/物]は[誰/何]ですか?

 47. [誰/何]が犠牲になっていますか?

 48. キーパーソンは誰ですか?

◆時間軸に焦点を当てた質問

 49. それはいつの話ですか?

 50. 過去に同じようなことがありましたか?

 51. 今はどういう状況ですか?

 52. 今後どのようなことが起こりそうですか?

 53. 今後どう[したい/する予定]ですか?

 54. 将来どう[あるべき/ありたい]と思いますか?

◆一番を考える質問

 55. 誰が一番困っていますか?

 56. 何が一番の問題ですか?

 57. 一番気になることは何ですか?

 58. 一番最初に解決すべきことは何ですか?

◆行動に関わる質問

 59. それを実践している人は誰ですか?

 60. 放っておく(何もしない)とどうなりますか?

 61. 行動を妨げているものは何ですか?

 62. その目標のために誰が、何を[できますか/すべきですか]?

 63. 私達チームや組織が[行おうとしている/行うべき]ことは何ですか?

◆思いに焦点をあてた質問

 64. 今[どのような思いです/何を考えています]か、今の気持ちは?

 65. 本当に[やりたい/解決したい/話し合いたい]ことは何ですか

 66. 気になることは何ですか?なぜそれが気にかかるのですか?

◆接続詞や副詞を使った質問

 67. そもそも・・・?

 68. ところで・・・?

 69. ちなみに・・・?

 70. もし・・・[だったら?/でなかったら?]

 71. つまり・・・?

◆会議のプロセスを管理・促進するための質問

 72. 今日のアジェンダは〇〇です。他に追加したい議題はありますか?

 73. 今日のゴールは〇〇です。他に追加すべきゴールはありますか?

 74. 今日の議論のルールは〇〇です。他に追加したいルールはありますか?

 75. 私たちの議論はゴールに近づいていますか?

 76. ルールは守られていますか?

◆時間がなくなってきた時に使える質問

 77. 残り時間はあと〇〇分です。[何を優先しますか?/××を優先しましょう]

 78. この場でなければできないことと、持ち帰ってできそうなことを[分けませんか?/分けましょう]

 79. 残りの時間をどう使いますか?

 80. 残った議題は[いつ話し合いましょうか?/〇〇で話し合いましょう]

 81. ひとまず〇〇として先に[進めませんか?/進めましょう]

◆振り返りの3ステップ質問

 82. やってみてどうでしたか?

 83. 良かったところはどこですか?

 84. もっと良くするためにどうしたらいいですか?

◆ルールについての振り返り

 85. このルールはやってみてどうでしたか?

 86. 議論のルールにできそうなことは何ですか?

◆出来事についての振り返り

 87. あの時は何が起こっていたのでしょうか?

◆ファシリテーションについての振り返り

 88. 進め方について、もっと良くするための提案はありますか?

質問は以上です。

質問を読んで、感想があったら何でも結構ですのでコメントをお寄せください。ご覧いただき、ありがとうございました。

 

(以下は宣伝と言い訳です)

※本の出版に合わせて、PMI日本支部様で書籍を副読本としたセミナーも開催いたします。

●3月19日(火)開催(※満席になりました)

https://www.pmi-japan.org/event/open_seminar/facilitation/2019_01_28_facilitation20190319.php

●5月23日(木)開催(※満席になりました)

https://www.pmi-japan.org/event/open_seminar/facilitation/2019_02_27_facilitation20190523.php

●9月26日(木)開催

https://www.pmi-japan.org/event/open_seminar/facilitation/2019_05_13_facilitation20190926.php

セミナーでは、午前中は上記の質問を使って、会議進行役としての基本的なリーダーシップのあり方を学びます。午後はこれらの質問を使って、議論のマトリクスを作成します。議論のマトリクスとは、書籍でも紹介していますが、次のようなm×nのマトリクスです。会議ですので、問題解決が主目的になることが多いです。質問でどのように問題を解決していくのかが、可視化のテクニックとともに学べます。

議論のマトリクス2.png

 

※書籍『仕事の質が劇的に上がる88の質問』 正誤表 (3月19日時点)

・P53 10行目

(誤)「なぜ××にしたほうが早く進むんですか?」

(正)「なぜ××にしたほうが早く進むんですか?」②

・P60 10行目

(誤)チームに問いかけてましょう。

(正)チームに問いかけましょう

・P61 7行目

(誤)雰囲気が大事なります。

(正)雰囲気が大事になります。

・P68 5行目

(誤)ルールに慣れていない場合

(正)チームがルールに慣れていない場合

・P152 下の図

(誤)共有のプレセスで書く

(正)共有のプロセスで書く

(誤)枠のみ共有のプレセスで書く

(正)枠のみ共有のプロセスで書く

・P158 1行目

(誤)1長1短

(正)一長一短

・P193 最終行

(誤)質問29

(正)質問29 ※大文字を小文字に。

・P314 下の図中央

(誤)コーチ

(正)ファシリテーター

・P334 6行目

(誤)ダイアモンド社

(正)ダイヤモンド社

Comment(2)

コメント

iso

おおっ、これはすごくよく纏まってる、この本買おう!ってAmazonポチりかけてふと

「でもこれうちの会社みたいに、
『ファシリテーション?うるせー言い訳すんな俺の話を聞いたらいいんだよ!』
ってジャイアンだらけなところではそもそも馬耳東風だよな」
とそっとAmazonを閉じてしまいました・・・orz

コメントを投稿する