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~攻撃は最大の防御なり~正解のない対策を斜めから斬る

監視カメラのトレードオフ(バラバラ殺人事件

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監視カメラの話題が一般的なニュースになるような、事件が多くなってきました。日本でも安全神話は崩壊し、危険は身近になってしまいました。 尋常でない事件だと思います。

先日のバラバラ殺人事件でも監視カメラが有効だったようです。この事件のニュースで見て、思ったことが2つあります。

1.犯人はシステムエンジニアだった。ITは「仮想な世界を自分で作り出すから、こんなことがおきる」とのコメントがTVなどであった。

2.監視カメラで「犯罪は防止出来なく、あくまでも抑止効果でしかない」。ともコメントで言われていた。

これはどう?って私は思います。違うんじゃないの?って。

1.もしも自分で仮想的な世界を作り出す人が、”そうである”ならば、クリエイティブな仕事をしている人は全員該当してしまうのではないでしょうか?

セカンドライフをしている人などは、典型的な人になってしまうのでは?

ゼロから何かを作る人は、仮想的な空間で色々展開しながら考えてます。

そういう部分もゼロではないと思いますが、ちょっと言い過ぎの感がありました。

2. 監視カメラは、抑止効果と記録のためにあるものです。カメラだけで防止はできません。監視カメラに仕事で携わった事がありますが、抑止効果は大きいと考えてます。

もしも、抑止効果がなければ、何も止めることはできません。100%止めることが出来なくとも、一部でもなくなる事で、十分な抑止効果は働いていると、考えます。

エレベータの中など、モニターがついて後ろからカメラで撮っている場所は増えてきました。隠しカメラでない限り、見せるセキュリティとしての監視カメラは有効です。私は最近てっぺんが薄くなってきました。エレベータ内で、まず自分では見れない部分である”てっぺん”が写っていた時に、随分薄いのがいるなぁ。。。と見ていたら、それは自分のてっぺんだった時に仰け反った事を覚えています。

監視カメラで有名なのは、英国です。公共の場所で監視カメラがあることで、犯罪が減っています。一方でカメラには死角が出てしまうので、犯罪は死角で行われることもあるそうです。カメラのレンズがどの方向を向いているか?それさえ解らなければ、死角はあっても、”見られている”という部分で抑止効果はあります。

この方向を解らなくするために、米国のシークレットサービスな方々はサングラスをしています。格好いいからしているのではなく、視線を見られないためにサングラスを着用しています。顔は右を向いていても、視線は左を見ていたり。。。 

人の目があることで、抑止は働きます。監視カメラでも同じことです。抑止は抑止でしかありませんが、それだけは足りないのでしょうか?

人の目があっても、カメラで撮られていても、”それをする人は、それを実行します”。そんなの関係ない!のです。

撮られることは、やましい事がなければ、何も問題はありません。プライバシーうんぬんって話もありますが、公共の場であれ、マンションの中であれ、安全とトレードオフするために撮られる事は、プライバシーとは違うと考えます。

プライバシーは、知られたくない権利と言われますが、知ってもらう権利でもあります。その範囲の話ですが、知られたくない事だけがすべてであり、それを拡大解釈をすれば、その人は”存在しない”ことになります。誰にも知られていないからです。知ってもらう権利とは、今回のような事件においては必要なことであると考えます。このいずれも、”その範囲”の話に戻ってしまいますが。。。

今回の事件では、カメラで抑止が出来なかった事が残念です。

確かに、インターネットなどにおいては、仮想空間であるが故の問題もあります。しかし大概、問題だけがクローズアップされます。 と良いながらも、社会もネットも凶悪化している感じはしてます。 

自分で身を守ることは、知ってもらう権利にも通じると考えています。 

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