シグネイチャーモーメント。2015年10大ニュース(勝手編)
年末です。今日で一応私も仕事納めとなります。恒例となっているわけではありませんが、私なりに独断と偏見で2015年の振り返りを試みたいと思います。名づけて、2015年10大ニュース(勝手編)です。
*シグネイチャーモーメントとは、記録より記憶に残る出来事のこと。
2月10日、ソフトバンクとIBM Watsonの日本語化&日本市場展開で提携発表
ちょうど一年前の12月末から準備を始め、紆余曲折怒涛の調整、通訳などをグローバルに行いながら、日本国内はもちろん、世界のニュース媒体で報道いただいた記念すべきグローバル発表案件。これまたいろいろあって本社の代表からメールまで頂戴した心に残る超ハードなプロジェクトでした。社内外の関係者、報道関係の皆様にひたすら感謝しております。
このときに、日米連携の末に私が撮った公式写真がこれ。モデルはIBM東京基礎研究所のリサさん。このあとこの写真は世界中を駆け巡り、今でもソフトバンクとの協業を象徴する写真として使われています。
3月28日、世界一受けたい授業の収録に行ったら、別の先生の「味」に関する講義で人生観が変わった話
日本テレビの「世界一受けたい授業」で東大の平木敬先生がIBM Watsonを紹介されるということで、収録に出向きました。このときに、味の研究をしている小柳津先生の講義に衝撃を受けました。人が料理をおいしいと感じるかどうかは次の二つの要素で決まる。1)原体験にその食材や料理の香りに慣れ親しんできたかどうか。2)味は香りで決まる。試しに鼻をつまんで何かを食べてください。おいしいかどうかよくわからないでしょう。そして、その指を離してみてください。そうすると、素敵な味わいが広がります。香りこそ、食べ物のおいしさを決める重要な要素です。なるほど、舌でわかるしょっぱさとか辛さとか酸味とかだけじゃなくて香りが重要なんだな、と。どちらかというと伝説的に語られる「旨み」とか、「脂分」を重視していた私にとって料理のアプローチを根底から覆すようなお話でした。以降は出汁のとりかたを工夫するなど、香り重視の料理をするようになりました。
*写真は平木先生。お茶の水博士って言われています。たしかに。
4月30日、アップル、日本郵政と高齢社会を視野に入れた見守りサービス拡充で協業発表
IBMに入社して初めての海外出張がこれでした。急遽ニューヨークまで極秘に飛んで、現地にいる新聞やテレビ局のかたがたの参加を募ったのです。さすがテレビ東京、NHK、テレビ朝日。「内容も参加者も言えないけど、重要な発表を朝8時からやるので6:30amに来てください」というかなり強引な案内に即座に反応してくださいました。フジテレビはアップル(日本)の広報部長さんと連携して、ロサンゼルスの支局を通じてご案内するなど、グローバルに、ダイナミックに仕事をさせていただきました。皆さん本当にお世話になりました。
*ティムさんと目が合った瞬間です。
*ニューヨーク支局の皆さん
5月30日、線路が熱のため膨張し、特急電車が止まって各国の観光客を手助けした話
「一歩前に出る日本人」という題目でブログに書きましたので、もしよかったら読んでみてください。困った人がいたら、一歩前に出て自分ができることを考えて実行する。社会の一員としてのささやかな、しかし心に残る経験です。
6月27日、イエスのベーシスト、クリス・スクワイアが天に召されてイエスはもう生で聴けなくなってしまいました
悲しいです。イエスは友人から「危機」のLPを借りた1983年(ちょうど90125の頃です)からのファンです。R.I.P.
7月30日、東大医科研がIBM Watsonをがん研究に応用
日経の一面トップにリンク先関連の記事が出ました。とかく飛ばしが多いとされる(失礼)一面の記事ですが、まったく飛んでいない堅実な内容。この日、この時にこの記事が出たことを心のそこから感謝しています。グローバルの広報仲間の賞賛を頂戴しました。
でも、人工知能っていわないでね。
10月1日、PR Weekの座談会に呼ばれて一所懸命英語で議論した
友人の紹介で、広報界の著名媒体、PR Weekの座談会に出席し、掲載をいただきました。とても貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございます。
10月25日、人生で初めて日本シリーズを博多まで見に行った話
盟友、ソフトバンクの広報さんにそそのかせれて(?)快進撃を続けてきたホークスの日本シリーズ第2戦を友人仲間と見に行ってきました。プライベートで博多入りするのは初めて。とても楽しく、熱い一日を過ごしましたよ。ホークスはご存知のとおり快勝いたしました。
12月7日、Web担フォーラムのマンガでアクセスランキングトップに
編集長とのご縁があって、私が勝手気ままにお話した内容がマンガになり、多くの方々に見ていただいたようです。本当に有難い。週間アクセスランキングトップ、年間ランキングでもわずか2週間の掲載にもかかわらず11位にランクインされました。広報は、コミュニケーションを力に、高潔さと倫理観を持って対応したい、そんな願いをこめました。
12月19日、スターウォーズEp.VIIを見に行ってなんだかボロ泣きしてしまった
賛否もさまざまですが、私は今年見た映画の中で、いや、これまで見た中でもっとも心を揺さぶられたのがこれです。年甲斐もなく、映画の最中、そして、エンドロールを見たときにボロ泣きをしてしまいました。どうしてかはうまく説明できません。わかりません。ジョージ・ルーカス、JJエイブラムス、ディズニー、本当にありがとう。年が明けたらまた観にいきます。今回は最多の6回になりそうです。今のところ、MX4D(or4DX)の3D字幕が一番楽しいです。
12月28日、長男(高1)が財布をどこかでなくしたらしいけど無事に戻ってきた話
先週末、悩める長男(高1)が財布をなくしたと報告。私が昨年のクリスマスにプレゼントした私のお気に入りの国産ブランド、イケテイ製のそれです。中身は本人の学生証と、自ら会長を務める文藝同好会の部室の鍵、そして現金1,500円(少なっ!)。気がついたのがどうやら紛失してから24時間は過ぎていた模様。盗まれたなら出てくる可能性はないが果たして、とやきもきしていたら、自分で警察やら駅やらマンションの管理センターやらに連絡して当たっていたところ、48時間後に、「高田馬場ビッグボックスの防災センターでお預かり」されていたそうで、ホッとしております。日本はつくづくいい国だなぁ、と思いました。届けてくださった方、本当にありがとうございます。
あれ?11個あるよ。
皆様、どうぞよいお年を!