全天球カメラ「Theta」の魅力に胸キュン(1)
iSUC(アイザック)という、IBMのユーザー会が主催するイベントでの取材対応のため、大分県は別府市まで日帰りで行ってきました。羽田から大分空港までの便が満席だったので、早朝から移動開始し、福岡経由の特急電車乗り継ぎで別府駅へ。
万が一の遅延などに備え、少し早めに移動をしたため、余裕を持って、iSUCのイベント会場、B-Conプラザに到着することができました。その国際コンベンションセンターの大きな建物を前にして、入り口はどこかななどと逡巡していると、前方に大きな鉄塔のようなものが立っています。単なるモニュメントか、ソーラーパネルか、などと想像しながら近づくと、「展望台」と書いてあるじゃないですか。入場料大人300円。
天気もよかったし、面白そうなので昇ってみました。
そこには「iSUC」のバッジをぶら下げた男性の先客が1名。
案内所で「天気がいい日は四国まで見えますよ」と教えられていたのでその方角に目を向けると、なんとなくうっすらとそれらしき陸が。
景色を撮影してみました。
この写真で伝わるかわかりませんが、絶景でした。前後左右ガラス張りの展望台。高台にあることも手伝って、視界良好。
先ほどの先客の男性に聞こえるか聞こえないかの声で、
「いいねぇー」
「いい天気ですねぇ」
と話しかけるでもなくつぶやいていると、「いいところですね。」と応えてくれました。
これをきっかけに、どこからきたんですか、iSUCに参加ですよね、大規模ですごいですね、、、といった話をしていると、ふとその男性(仮にMさん)が見慣れないガジェットを手にしているのに気がつきました。
「これ、なんですか?」
「これはですねー・・・
全天球撮影ができるカメラなんですよ。」
ん?
・・・ゼンテンキュウ?全店休?全点九?
あ、全天球か。
パノラマとはちがうんか?
と、言葉を聞いても目を泳がせるばかりですぐに飲み込めなかった様子の私をMさんはすぐに理解してくれたらしく、その場でデモをはじめてくれました。
「これをですねー、こうすると、写真が撮れるんですよ。よかったらやってみてください。」
「え?いいんですか?どこを押すんですか?あ、ここの一番大きいボタンですね。」
そのガジェットにボタンは3つしかありません。大きいボタンを押せば写真を撮れる。ほかのボタンは電源と、WiFi接続のためのもの。
で、ボタンを押して撮影してみました。「プニュン」。
シャッター音が、なんとも未来型です。
撮れた写真が、こちら。
そしてなぜかカメラが映っていない!
ぐるぐる回せて拡大縮小まで自在にできて、全体の雰囲気がとてもよくわかる。
あまりにもおもしろ過ぎて私はすっかり心を奪われてしまいました。
この数年で、
少し手間ですが、パノラマ写真だったらiPhoneでも簡単に撮れる時代になりました。
Androidスマフォでは何枚も撮影して全天球を撮ることも可能になったようです。
不動産屋のWebには間取り紹介でこういう感じの画像がおいてあったりします。制作費はそれなりにかかる、と聞いたことがあります。
それが、しかし、シャッター1回で撮れるなんて。すばらしすぎる。
「これはいくらですか?」
思い切って値段を聞いてみます。
「4万円ちょっとって感じですね。どこで買うかによりますけど。」
おっと、安くはない。高級カメラです。その予算でiPadも買えます。(現在4台持っているので周りからはもう買ってくるなと釘を刺されているが)
しかし、検討する価値はあります。てか、ホシイ。
「いやー、思わず買っちゃいそうですねーあはは。」
Mさんとは、Facebookで繋がった後、デモのお礼を述べ、iSUC会場でお別れすることにしました。
ほんとにすごいカメラだ。
仕事を終え、別府からの帰途、ずっとこのカメラのことを考えていました。
そして、大きな疑問が湧いてきたのです。
「何に使うの?」
(つづく)