iPadの購入はリターンのある投資ではなく、単なる消費である、という仮説を証明するためにiPadを買ってしまうかもしれないという罠
昨夜は、六本木ヒルズのacademyhillsでB2Bドメイン企業によるソーシャルメディアの活用という切り口で僭越ながら講演をさせていただいた。雨が降っていたので、Q&Aセッションでご質問いただいた方には傘をプレゼント、という特典付き。セッション2時間はあっという間に過ぎ、私はかなり楽しむことができた。また、来場した多くの方が喜んでくれたようなので、まずまずの成功と言っていいだろう。こうした機会を通じた知見の共有と、インタラクティブな対話のセッションでは、私も多くのことを学ばせて頂いた。だから、昨日参加された皆さんにはとても感謝をしている。
---
さて、会の終了後、モデレータを務めた@minakoさんと@hirataさんとの対話で、つい振ってしまったのがiPadの話。誤解を恐れず前後を端折るが、私はつい「iPadは所謂生活様式や時間の使い方を根底から覆すイノベーションにはならない。つまり、iPadを購入するということは、リターンを期待できる投資行為ではなく、あくまでも消費行為である。」と述べてしまった。乱暴な言い方をすれば、iPadを買ったところで、楽しいし、便利な側面はあるだろうが、経済的な消費活動以外の大きな意味はない。という議論である。こんなことを言ってしまったら、多くのリンゴファンの方々にお叱りを受けるだろう。いや、私がファンだったら間違いなく叱っている。きっとそれは、阪神タイガースファンに向かって、「阪神の試合を見に行くのは単なる消費活動であって、得るものは何もない。」というのに酷似しているからだ。そんなこと言われたらファン感情が許すはずがない。(ところで私は城島、金本、藤川選手が大好きだ。断じてアンチではない。)
さて、そんなことを言ったからにはそれを証明するアクションが必要だ。iPad購入が単なる消費行為なのか否か。これを証明するために私はiPadを買う?むう、これは罠か。欲しくてたまらなくて買う人と、本当は必要ないけど自分の意見を説明するために買う人がでてきそうだ。
いやまて、冷静になろう。発売まであと数日ある。しっかり検討してみようじゃないか。
*個人的意見です。
*今回の話題はWiFi版に限ったものです。3G版は外に持ち出して自由にアクセスできる模様。またローカルにプールすることが難しい「日経電子版」の購読が簡易になりそうなどの期待感から、本文中の発言は3G版は必ずしも当てはまらないと思います。
*がんばれタイガース。もちろん、スワローズ(神宮球場)も好きですが。