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もしも洞察力があったなら……。

B2Bのイベントセッション。求められるのは見出し力と要約力

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本日、オラクルのアプリケーションソフトウェア分野のカンファレンス、「Oracle Apps Summit」が開催されました。(Twitterハッシュタグは #appssummit )私も午前中はこのイベント会場に出向き、UStream生中継のお手伝いと、つぶやきに参加しました。

*今回のつぶやきでは、見出しになりそうなキーワードの捕捉と重要なコンテンツの要約に注力しました。結果的に、皆にわかりやすくタイムラインが流れたと思います。

アプリケーション分野のカンファレ ンスでは、基礎となるテクノロジーのディスカッションはそれほどされることはありません。むしろ、企業の経営や、ビジネス、業務の効率化、生産性の向上といった、いかにもビジネスキーワードに直接関連する考え方や洞察の共有が行われます。今回、米国オラクル・コーポレーションから来日したアプリケーションソフトウェアの担当上級副社長、スティーブン・ミランダ氏は、落とし所として個別ソフト製品や機能の話を交えながらも、全体としては企業がどのような発想で事業を推進し、また、ITを活用しながら成長への足掛かりを作るか、ということに終始していました。

キーワードは「ニューノーマル」。直訳すると「新たなる常態」とでもいいましょうか。破壊的な企業破たんや経済危機を迎え、一種焼け野原的になった経済基盤の上に何を築き上げるのか。従来だったら、既存の常識やプロセスありきで検討しなければいけなかった事項が、ゼロベースで考え、実行することができる。これまでの常識を新たな常識が包み込み、 普遍化していく。そのような理解をしています。

情報という観点では、日々、より多くの人が情報のスピードと価値にへの要求を強め、スマートフォンなどコミュニケーションのための機器やTwitterなどネットサービスを活用したコミュニケーションが発達したことによって、その速度は高まるばかり。企業は、市場や顧客を把握し、自身の戦略と照らし合わせ、必要な資源を割き、また世の変化に直面したら迅速に対応していく。そんな、素早い、あるいはリアルタイムな経営をする時代が本当に来ていると言えるのです。

ITでもしこれを実現しようとしたら大変です。既存のシステムがあるとし たら、それを活用して、経営・事業戦略の現状と照らし合わせ、あるいは変化に追従していく。大変な柔軟性を求められることになります。この柔軟性を闇雲に 追求しすぎると、バラバラのパーツの集合体になり、システムの安全性に問題が出ます。

大局的には、まず、データの集約、一元化を推進します。その集約されたデータの上に、システム同士を連携させるための統合基盤を載せます。このことで、データは「ただ一つの真実」のみを示し、統合基盤が連携することにより、すべてのシステム、プロセスがこの基盤と繋がることになります。情報システム基盤をここまで作ってしまえば、ERPなど全社共通のアプ リケーションシステム、金融、製造、流通、通信、医療など産業界特有のアプリケーションシステムをさらにつなげていきます。

まず基盤を作っ てしまっていますから、経営や事業や業務に変化が生じたとしても、円滑に変更をすることが可能です。その変更を以下に素早く、柔軟に行っていくかは、 ニューノーマル時代に不可欠な企業の能力といっても過言ではないでしょう。

本日のTwitterでは、上記のようなステイーブン・ミランダ 氏の洞察を交えながら、同じく基調講演を行った、ご存知の保険会社、アフラック社の要旨をつぶやいてみました。全体を包む大局観、考え方の方向性を理解したうえでアフラック社のような企業の事例のストーリーを聴くと、はたしてオラクルが何を考えているのかがよーく分かります。ぜひ読んでみてください。
繰 り返しますが、Twitterのハッシュタグは #appssummit です。

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2月18日のTwitterログより(一部抜粋)

◆これから #appssummit  ばう。

◆情報のスピードへの期待は飛躍的に上がっている。

◆NewNormalとは、情報に対する期待の変化そのものである #appssummit

◆今日紹介するいくつかの事例は、皆さんがお持ちの既存システムと共存するものです。 #appssummit

◆つまり、市場で蠢くリアルタイムの情報を集約、分析し市場の傾向を占うには、優れたエンタープライズシステムは不可欠っていうことですね。その優れたエンタープライズシステムが、 complete, open , integrated ということです。 #appssummit

◆AgilePLMを例にいれば、 NewNormalの概念からいえば、リアルタイムに製品開発からデリバリーまでシステムと連携しながらできるということ。ここでは概念を具現化するための「ソリューション」を解説しています #appssummit

◆人財管理(HCM)でいえば、グローバル規模での人事リソースの最適化は企業の重要な課題。ピープルソフトHRのタレントマネジメントという機能は、大規模に、ダイナミックに人財の最適化と成長を実行できる。いやこれほんと。 #appssummit

◆ニューノーマルではダイナミックな需要を捕捉できる。次に必要なのは「予測」。デマントラっていう機能を使えば、過去から、あるいはリアルタイムに蓄積される情報を元にこの先どうなっていくかのシュミレーション、いや、予測ができてしまうんです。すごいですね #appssummit

◆製造業を中心にサプライチェーン計画の最適化はP/L改善のための経営最適化に不可欠。ラピッドプランニングを使えば迅速なサプライチェーン計画を立てることができます。なるほど #appssummit

◆リスク管理って、大事。ひどい場合には会社がなくなるだけじゃなく、国家経済を壊滅状態に追いやることも。ガバナンス、リスク、コンプライアンスについて考えてみましょう。最近ではIFRS、 SOX法(金融商品取引)が話題でしたね。法令の順守を仕組みで持つ。 #appssummit

◆データベースで集約、フュージョンミドルウェアでインテグレーションする。その上にアプリケーションの完璧なラインアップ。

# アフラックとアヒルさん http://tweetphoto.com/11723704    約5時間前   

AFLAC登場! (@Wagamatt live at http://ustre.am/cQc0) 約6時間前
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#appssummit 今日のUST環境 http://tweetphoto.com/11722775
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◆サポート切れのソフトが散在していた、、という着任時の衝撃。

◆二十数年前のやり方をそのまま継承していた。新規に改革のための「ソーシングプロジェクト」を立ち上げ、アウトソースを含め、徹底的にITの近代化を推進してきた。 #appssummit

◆IT部門の役割は、「ユーザ部門からのリクエストに基づく開発や保守を行う」から「IT化によるビジネス効果の創出や、IT革新による競争優位性を確立すること」へと変化してきた。 #appssummit

◆IT部門に必要なケーパビリティ:変化するIT技術の把握、企業経営の変化に必要なITソリューションの導出、ビジネス戦略に紐づいた実行能力 #appssummit

◆アフラックのIT戦略プリンシパル:B-ビジネスアラインメント、E-エフィシエントデリバリー、S-スマートソーシング、T-テクニカルシンプリフィケーション、I-イノベーティブソリューション、T-タレンテッドエンプロイイー:BESTITだそうです。 #appssummit

アフラック、IT戦略のマイルストーン。 #appssummit  http://tweetphoto.com/11725327
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コンプリート、オープン、インテグレーテッド。 #appssummit  http://tweetphoto.com/11725909
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