オルタナティブ・ブログ > ニュータイプになろう! >

もしも洞察力があったなら……。

日本で発売開始:Oracle Exadata V2

»

本日、オラクル・エクサデータ・バージョン2が発売開始です。

ニュースリリースはこちら

この発表にあわせ、オラクル・コーポレーションのデータベース開発責任者、アンディ・メンデルソンによるメディア向け説明会が行われました。重要なのは、今回のバージョンアップで、データトランザクションのボトルネックがどんどん解消されていっているということ。

改良ポイントを見ると、

・SunのFlashFireフラッシュカードがOLTPの高速化を実現
・80%高速化したCPU - Intel Xeon (Nehalem) プロセッサー
・50%高速化したディスク- 600 GB SAS Disks 6 GB / 秒
・200%高速化したメモリ- DDR3メモリ
・125%拡大したメモリ- 1台のデータベースサーバーあたり72 ギガバイト
・100%高速化したネットワーク - 40 GB / 秒 InfiniBand
・1ラックあたりディスク容量100 TB (SAS)および336 TB (SATA)

・世界初のフラッシュ対応データベース -「Oracle Database 11g Release 2」
・10~50倍データ圧縮を実現するHybrid Columnar Compression
・さらなるクエリ実行の高速化を実現する圧縮データのスキャン
・-ディスクI/Oをさらに削減するStorage Index
・Smart Scanを採用したストレージへのクエリ処理のオフロード
・ストレージサーバー上におけるデータ・マイニングのスマートスキャンモデル

など多数。しかし、アンディはいいます。
「ネットワークが速くなったとか、そういうのは確かにいいことだけど、それがこのExadataV2の魅力の本質ではない。」

特に重要なのは、キャッシュとなるフラッシュメモリにデータを10分の1に圧縮して載せることができる「Exadata Hybrid Columnar Compression」

「データI/Oのパフォーマンス改善という意味で言えば、すべてをメインメモリに乗せてしまえば、パフォーマンスのボトルネックは極小化されるだろう。しかし、メモリをそこまでつむことはできない。いくつもの現実解が示される中で、オラクルとサンの提案するスマート・フラッシュ・キャッシュは至極の解。」

「忘れてならないのは最終的なデータ格納場所はあくまでも汎用ディスクである。これをSSDにするという提案も世の中にはあるようだが、大規模になればなるほど格段にコストが上がってしまうのがポイント。あくまでも、価格性能比は充分検討されなければならない。」

オラクルのスマート・フラッシュ・キャッシュはあくまでもキャッシュである。10分の1に圧縮できる「Exadata Hybrid Columnar Compression」を用い、5TBのキャッシュと336TBのSATAディスクがあれば、企業システムに必要な容量はほとんど満たすことができる、というもの。もちろん、これは1ラックあたりのスペックなので、もっと必要になれば、順次追加をしていけばよいということになります。

マスコミ諸氏のリアクション?
「えっ、メインフレーム・オルタナティブ?かなり安い!」という意見も。

日本オラクル、サンと共同開発したDBアプライアンスの国内販売を開始


日本オラクル、Sunのフラッシュメモリ技術を利用した「Exadata V2」


初のデータウェアハウス&OLTP向けデータベース・マシン

日本オラクル、データウェアハウス&OLTP向けDBマシンを国内提供

データ処理速度は10倍にも--日本オラクル、「Exadata Version 2」の国内販売開始

Sun×オラクルが“データ量の爆発”を解決する


Extreme Performance(スゴい速さ)・・・それって速いだけジャン。車が大衆車からスポーツカーに変わったからってどうなるの?と思いの皆様、いえいえ違いますよ。今までは車だったのが、新幹線や飛行機に変わるのです。生活やビジネスのあり方が根本的に革新を迎えると思いませんか。

Comment(0)