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もしも洞察力があったなら……。

オラクル・オープンワールド【DAY2】は垂直に繋がる

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オープンとは、相手を選ばす、何にでも繋がるということ。
ユーザーは幅広い選択肢を得られるため、1990年代には最も一般的なシステム構成の礎になってきました。ただ、選択肢が増える一方で、ユーザーは数多の製品の中から選定をするためのプロセス確立や、実際に統合をしていく上での構築や検証、運用、保守など、エンジニアが活躍する場である一方で、構築のプロセスや実際のシステムの出来に偏差が生じ、結果的にコスト増になる場合があることが、大きなペイン(痛み)となってきました。

もし、業務への適切な適用と、信頼性、可用性、拡張性、パフォーマンスを確保し、これを安く、早く導入することができたならば、それはユーザーのペインを和らげることに繋がらないでしょうか。

2005年1月にピープルソフトを買収完了してから約5年、今日までに60社近い企業の買収を継続してきたオラクル。オープンシステムの自由な選択という原則にのっとって、オラクル自らが選定し、各々の分野で最も良い製品・技術の獲得をしてきました。結果的として、自らの買収戦略は「ベスト・オブ・ブリード」(最も良いものの組合せ)となっているのです。

グローバルで共有している市場からは「本来だったら自ら取り組むべきシステム統合を、オラクルが代わりにやっている」という声もあるようです。

オラクルが選んで買収してきた製品・技術がその分野で最も優れたものならば、それらをオラクルが垂直統合をして提供したとしたら、それは市場のメリットにならないだろうか。そんな疑問に突き当たります。そして、答えは、市場にオープンな選択肢を残している限り、YESだといえるでしょう。独占排他的に製品やサービスを提供して市場の選択を狭め、コントロールする動きを資本主義経済では強く禁じていますが、オラクルがやろうとしていることはそうではありません。顧客企業のために、システム導入のボトルネックを解消し、結果的に企業の健全な経営を後押しして、柔軟性のある効率の良い仕組みを提供しようと言うものなのです。

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