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もしも洞察力があったなら……。

記者会見なのか、説明会なのか、なんなのか。

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鳩山内閣の高い支持率を知りました。今後の「良政」を大いに期待しています。
がんばって、この日本を、もっと良くしていきましょう。(個人的意見)

さて、日経朝刊46面に、“「説明会」に変更も”という見出しで、マスコミ関係者との接見を、誰が、どのように行うのを、なんと呼ぶか、という記事が掲載されていました。政治的な動向についてはセンシティブなので触れませんが、私たちオラクルがグローバルで使っている呼称のバリエーションの一部を参考までにご紹介しましょう。

  • 記者会見
  • 説明会
  • レクチャー
  • ラウンドテーブル
  • 単独取材
  • 書面Q&A

記者会見
新奇性があり、会社and/orステイクホルダーにとって重要な内容の一斉開示を、責任者(社長や役員)から行うもの。発表者、内容の調整、情報開示のタイミングや記者クラブやらいろいろと大変。上場企業はもちろん該当する株式市場の反応にも気を遣う。情報開示に関する最も上位にある広報活動として広く理解されており、広報担当はこれをマネージできないと仕事にならない。

説明会
英語では、ブリーフィング。新奇性は要件ではなく、あるトピックの詳細を担当者から解説し、記者の理解を求める、というもの。ニュースリリースとあわせて行うこともあるが、勉強会としての機能も果たす。---今回の新聞記事内容は上記二つをどのように位置づけるか、というものでもある。

レク(レクチャー)
バックグラウンドブリーフィングともいう。性格は上記に近しいが、こちらは大勢集まるというスタイルをとらない。目的は、記者の理解を促すこと。発表や特定のトピックについて担当者が説明するスタイル。アウトプットの大きな支援になるので、記者からはかなり好まれる。

ラウンドテーブル
双方向のディスカッションによる洞察の共有を目的とするコミュニケーション手法。一方的なプレゼンや画一的なQ&Aスタイルではなく、意見を述べ合ったりすることも。従来は顧客やアナリストと中心に行ってきたが、近年はマスコミ、そして最近はブロガーとのセッションも適宜行っている。

単独取材
文字通り、取材。しかし、その内情は奥が深い。決められた時間で記者が聞きたいことを聞いて帰る。ただし、被取材者も、聞かれたことに応えるだけでは芸がないので、必ず自身のメッセージへと「ブリッジング」することに専念する。つまりは、ガチンコ格闘技のようなもの。

書面Q&A
時間や場所の都合が合わないなどの事情で書面にて質問をし、書面にて回答をするという、静的な手法。質問の論点が明確なことが多く、多言語コミュニケーションをする場合に混乱を極小化できるため、好んで用いられるケースも。Q&Aともに論理的な整合性が重視される。

いずれの方法であっても、発信者は市場とコミュニケーションを行って、目的を果たしていけるかどうかが重要です。なおざりかつ受身に行うのではなく、きちんと目的と結果を意識をして戦略的に取り組むことに私たちも勤しんでいます。また、受信者側がきちんと受け皿をもてるような事前のコミュニケーション、日々の啓蒙活動、地ならしが不可欠なのは、言うまでもありません。

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