Twitterは新世代メディアの中核になるのではないかという、きわめて素朴な発想
朝日新聞が、Twitterを開始するそうです。私が気にしているMedia系Twitterは、ロイターだったり、日経BPだったり、もちろんCNetやITMediaや、変わったところではインド新聞だったり様々。個々から得られる情報は貴重で、とにかく速い。手元のTwitterガジェットをクリックするだけで、そのサイトにわざわざ見に行かなくても、「ながら見」が可能なのだ。ちょうどテレビのように。
この朝日新聞のTwitter開始は衝撃だ。日本のショートテイルメディア(ロングテールの反対に位置する、巨大メディアのこと)がTwitterを活用して何をするのか。まずはスポーツ情報から、ということだが、いずれニーズに合わせて経済ニュースを読むようになるかもしれない。そうすると、朝日新聞の記者が記者会見場に来て、朝日新聞の名前で実況中継だってできるようになるのだ。(この行為を最終的に「ツダる」というのかは不明)そして、他の新聞者や、テレビ局が追従を始めたら。。。
そして、記者のアウトプット、すなわち報道というプロセスが新たな、大きなパラダイムシフトを迎えるのではないだろうか。メディアの営業的な側面を捉えると、つぶやくのはあくまでもオンライン記事や、新聞購読へ誘引するためのTeaserであるべきだろう。しかし、ジャーナリズムという(難しい)視点を中心に捉えるならば、「人々の知る権利を充足する」ために、どんどんニュースの核心をつぶやきつづけるようになるかもしれない。
すでにTwitterはインタラクティブでありながらも、先述のとおり「ながら見」に適しつつある。テレビやラジオのように別のことをしながら(きっとそのうちTickerのように自動更新して流し続けるTwitterアプリが開発されるかもしれない)見る人も多いだろう。そして気になる呟きを発見すると、コメントしたり、ReTweet(RT:他人のつぶやきを引用する)したり、リンクにアクセスしたりする。もうこれは日常化しているのだ。そうすると、Twitterはインタラクティブな機能をもった、テレビでもラジオでもないまったく新しい概念のメディア(いや、それはもう媒体:メディアという概念ではないかも)といえるのではないか。
*メディア:「medium」が語源
*本投稿は、個人的意見です。また、ニュースに触発された自由な発想を記述しています。実際の動向とは異なる場合があります。