GDP年率12.7%ダウンの意味
内閣府が発表した数字に皆さんはどのような反応をされたでしょうか。
私は、はじめ驚き、そして、冷静になるほどと理解に努め、そして落胆し、やがて、受けとめるようになりました。しかし、ここで思考停止してはいけません。
35年ぶりという大きなマイナス幅ですから、これが日本経済の明るい話題ではないことに異論を唱える人は少ないでしょう。私たちが今、何をすべきか、何ができるのかを考え、実行することはとても重要であると、思いを新たにしたわけです。
ところで、大幅マイナス成長は35年ぶりですが、端的に35年前との対比には気をつけなければなりません。私たちが直面しているのは1970年代に経験した、資源の供給危機に起因する経済パニック(オイルショックとも言う)とは様相が異なるということです。
現在の経済危機に際し、私が仲間や先輩諸氏と議論を重ね、たどり着いた見方は、「過去の経験がまるで役に立たない」というものでした。つまり、70年代の経済危機と、現在の景況感は、原因と結果がまったく違うところにあるというという意見です。
俯瞰してみると、この100年、アメリカは世界(主に資本経済)のリーダーであり続けました。この50年を見ると、日本はアジアのリーダーであり続けました。この経済のリーダーがやはり変化してきている。したがって、従来型のKKD法、マクロの見方、経済指標などでは未来を予測しづらくなってきている、というもの。
自国や米国の経済求心力が変化していることを悲観も憂いもしません。だからこそ、現実を直視し、私たちにはやるべきことがあると思うのです。では、次の100年を、経済リーダーとして担うのは、どこのだれか。。。
その答えを、ディレクションを、オバマ氏や、次の日本の大将が示唆してくれることを期待したいます。また、私たちは、ITでこうしたことにどのように貢献できるのかを考え、実行するように努めてまいります。
*写真はイメージです
*それにしても、麻生氏の支持率9.7%(NTV輿論調査)は、驚きです。小泉元首相の事実上の引導渡しは奏功するかに注目。しかし、党争いにしか興味を持っていないように映る脆弱なメッセージ力の人たちによる与野党交代にかなり不安。
*個人的意見です