いいときも、悪いときも、同じように付き合える関係
これは精神論、かな。景況感の変化が影響(悪化、といったほうがいいかもしれません)する中、人間関係についていくつかの、あまりよろしくない事象を聞き及びました。これを受け、人付き合いというものについて、基本的な私の考え方を書いてみます。
人付き合いというのは、人生を生き抜く上でとても大切なことのひとつであると考えています。しかしそれは、いいときもあれば、そうでないときもある。私を含め、皆さんそれぞれにいいときと、そうでないときの経験があることと思われます。
私がこうしたことで大事だと思うのは、こと、人間関係におく限り、名声の有無、資産の多寡、成績の良悪、景気の好不などにかかわらず、いいときでも、そうでないときでも、変わることなく、同じようにお付き合いをしていくことです。
このことを口すっぱく提言している私の大先輩がいます。その方は、現在東京都内の有名飲食店の社長という立場でいるわけですが、友人仲間や、お客様と触れ合うときにもこのことを重んじています。そのおかげか、都内でも有数の評判のお店として繁盛をしているのです。
名声、資産、成績、景気などは常に相対的であり、ダイナミックであり、変化を常としているという立場から、悪いものは良くなる、失われたものは取り戻せる、下がったものは上がる、などという大局観を持ち続け、地に足を着け、一時期の不安に左右をされないという考え方です。私はずいぶんと時間をかけてしまいましたが、ようやくこの考え方を理解するに至りました。
つまり、それは、互いに認め合い、尊敬し、信頼しあうことへの第一歩なのです。
反対に、関係が希薄のままだと、困ったときには助け合うどころか、対立しあうことだってあるかもしれません。しかし、しっかり関係を築き、信頼関係を醸成してれば、互いにいいときには高めあい、困ったときにこそ助け合う関係を構築できるのではないでしょうか。
人付き合いとは、いつもそのようなものでありたいし、あってほしいとつくづく思うのです。