【貧民大国アメリカ--その2】地球規模で考えてみることの始まり
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堤氏の描く「貧民大国アメリカ」の巻末に、よりよい世の中にしていくための、とても興味深いフレーズがあったのでご紹介します。地球規模で物事を思考してみるヒントになった気がします。
「(食糧危機、エネルギー問題や)環境問題を救うのは技術ではなく、むしろ私たち一人ひとりが倫理観を変えることなのだと(ガーディアン紙コラムニストのジョージMアレン氏が)指摘する。賢い消費者ではなく、地球市民として、日々の自らの行動が世界全体にもたらす結果に責任を持つという倫理観が、一人の小さな行動を大きな力に変え、健全な地球環境を取り戻す一番の近道なのだと。」(貧民大国アメリカ195p)
「未来の車を安く作ってほしい」で触れたように、技術とは、感動の源泉であるが、それは目的ではなくあくまでも手段。この視点を持つことによって初めて、私たちの描く未来のヴィジョンが重要になってきます。つまり簡単に言えば、ヴィジョンのない技術は感動を生まない、ですね。
地球とこれからどう向き合っていくかについては、技術を論ずる前にヴィジョンを論じ、そのためにできることを考え、技術を適用していく。きっとこの方法をとれば、私たちが今しなければならないことがもっとクリアに見えてくる、はず。
また、一人一人の力を、無力と考えるか、いやいや、これこそが変革の一歩なのだと考えることで私たちは将来を切り拓いていけるのだと思いを新たにしました。
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