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もしも洞察力があったなら……。

【ブログ5周年】なぜ、ブログを書くのか。拡がり、学びや繫がり

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日本でブログというものが普及局面に入って、おおよそ5年がたつそうです。ブログのツールで知られるシックスアパートが日本で事業を開始したのは5年前。昨日その記念パーティがあったので行ってまいりました。

明治記念館の会場で、シックスアパート関社長にお祝いをして振り返ると、いつもお世話になっているITメディアや、ブロガー、ZDNet、ASCII、新聞社などの面々が。私といえば、普段の広報という役割を離れ、初めてブロガーとして参加したのです。立ち止まって見回してみると、4月のブログ開設以来、本当に人の和が広がったなぁ、と実感するのです。そして、その広がったネットワークから学ぶこと多し。最近のiPhoneを初めとしたツール、ソフトウェアの傾向をマクロに語る識者、ブログの書き方について貴重なアドバイスをしてくれる諸氏、最近の開発ソフトについて嬉々として語る某氏、経営について含蓄のある見識を共有してくれる重鎮など、まさに知の泉。こうしたつながりを持ち、自身の思考が広がっていくことを本当にありがたく思うのです。

ということでブログについて私なりに振り返ってみました。

繰り返しますが、オルタナブロガーには、この4月から仲間入りをしました。実名でブログを書く、それがどういうことなのか、その意味を探る旅をはじめたのです。

子供の頃、初めて海水浴に行ったときのような感覚でした。すでに、眼前にはブロゴスフィアという海が広がっている。ここに入って泳ぐのも、ただ水遊びをするのも、もっと深く潜ってみるのも、自由だ。しかし、ただ陸にいただけでは、その海が浅いのか、深いのか、冷たいのか、温かいのか、しょっぱいのか甘いのか、きれいなのか、汚いのかも、よくわからない。どんな世界なのかと想像を試みるも、未経験の世界ってのは、想像すればするほど恐ろしく思えてくるもの。私の今年最大の意思決定は、えいやっと、勇気を振り絞って、じゃぶじゃぶとこのブロゴスフィア海に入ってみたことなのです。

ブロゴスフィア海。最初はね、本当に、怖かったですよ。身も凍るほど水は冷たいんじゃないかとか、突然貞子みたいなのがやってきて深い闇に引きずり込まれるんじゃないかとか、いろいろ想像していたわけですから。でも、そんなものは(今のところ)いなかったし、水は、案外温かい。そして、いろいろな思考の生き物を発見したのです。ブロゴスフィア海の生物は、その思考が形となっているような世界観。大きいのとか、小さいのとか、硬いのとか、やわらかいのとか、青いのとか、赤いのとか。。。

そして、それぞれが、時々繋がって、大きくなったり、小さくなったりするんですね。大事なのは、繋がったときに、繋がり先にまた繋がっている人々の思考を覗くことができること。そんな偶発的な出会いや発見が日常茶飯事になっていることが、私にとって一番の、大きなイノベーションでした。

ブログは、習慣になってきました。こうして自身の未熟な思考を披露することで、様々な質問をいただいたり、アドバイスを受けたり、関連の本を頂戴したりすることが現実になっています。そして、自ずと日々が勉強になっているのです。「生涯勉強」を貫くなら、ブログこそそのために活用できる秀逸のアプローチなのだと、本当にそう思うんです。

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