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もしも洞察力があったなら……。

80兆円!3Sが3Tに勝る理由は?【メッセージというパズルを解く】米政府公的資金投入への期待をこめて一考

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米FRBが80兆円の金融対策を発表しました。住宅ローン関連で約60兆円、自動車などのローンで約20兆円の資金枠を設定したとのことです。(2008年11月26日付日本経済新聞朝刊)

一方、1月に正式発足のオバマ新政権は、新たな経済対策チームを発表。クリントン政権時のメンバーをそのまま活用する形で、金融の安定と景気てこ入れを狙うそうです。さて、その経済対策のキーワードは、

  • Speedy(すばやく)
  • Substantial(大規模に)
  • Sustain(維持する、養う)
    • Several Years(数年間)

*注;11月26日付日経新聞の記事にはSustain(維持する、養う)が載っていませんでした。代わりに、Several Yearsが強調されていましたね。サマーズ氏のオリジナルのメッセージは“speedy, substantial and sustained over a several-year interval.”のようです。

経済対策メンバーの一員である元財務長官ローレンス・サマーズ氏が昨年末に唱えたのは、

  • Timely(ちょうどよいときに)
  • Targetted(絞って)
  • Temporary(一時的に)

でした。

つまり、3Tが、3Sへと、変化したのです。経済対策を小刻みに推進しても根治には至らない、抜本的な構造の見直しと共に、大規模で継続的な対策を講じることが必要だ、というメッセージとして受け取れます。

さて、経済対策のメッセージング、「3Tから3Sへ」は大変強いメッセージに受け止めることができます。また、今回は、やはり、「3S」でなければならないことにも気がつきました。

以前、サマーズ氏は前出の「3T」を唱えました。そして、それより先進的で、優れているのは「3つのS」。つまり、アルファベットのSは、Tの前に来るから、ますますAdvanced(先進的)なのですよね。たぶん。

CEO Councilのブログでは、

Speaking at the Journal’s CEO Council conference Monday evening, he moved to the letter “S”

「月曜日夜のCEOカウンシル会議席上で(彼は)ジャーナリスト勢に向かって、(従来の“T”から)“S”に移り変わって話をした」(ちょっと意訳)

としています。

メッセージは、論理と観念が上手に組み立てられれば、その力を充分に発揮できます。「早く、沢山、継続して」資金投入をする、といえば、一部の人たちには充分伝わるでしょう。しかし、より多くの人々の理解を求めるためには、もう一つ越えて、「3Sが優れている理由」を直感的に述べる必要があったのかもしれません。

・・・さて、SとTの関係で思い出したのは、
VMS→WNT(WindowsNT:実際の由来とは異なるそうです)
IBM→HAL(2001年宇宙の旅に出てくるそれです。実際の由来とは異なるようです)

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