64.1%・・・戦後最高の投票率
「政治への関心が高い」などという生ぬるい表現では、この投票率の高さを的確に示すことができません。有権者は、変革への決断(decision)をしたのだ、といっても過言ではないでしょう。
産経ニュースによれば、
1960年のJFK勝利超える高投票率、米大学集計
4日実施された米大統領選の投票率は64.1%で、民主党のケネディ上院議員が共和党のニクソン副大統領を破った1960年選挙の63.8%を超え、48年ぶりに戦後の最高記録を更新したことが5日、米ジョージメーソン大のマクドナルド准教授の推計で分かった。
とのこと。
そして、オバマ氏勝利演説の内容を反芻するほどに、これほどクリアなメッセージがあったのだろうか、と感慨深くなります。私たちは「メッセージとは、言葉または非言語で、対象者の意識または行動に変革をもたらすもの」と定義しています。オバマ氏の言葉や態度は、国民の意識を変え、新たな行動へと変革をもたらすでしょうか。いや、それはもう始まっているのかもしれません。あの、連呼された「Yes, we can!」になぜ私たち異国の人たちまで鼓舞(きっと私だけではないと思っているのですが)されるのか。あの言葉に、私たちは未来を確信したのではないでしょうか。
日本オラクルが14年前に掲出したデータベースの広告メッセージが「未来への確信」でした。私はこの言葉が大好きです。未来を自ら切り拓くことができるとしたら、何でもできるような気が(今でも)するからなのです。(関係ありませんが、アントニオ猪木氏の「元気があれば何でもできる」は元気の出る、強いメッセージですね)
ダメなときもあるが、必ず立ち直れる。みんなで力をあわせて未来を創るのだ、という夢と希望に満ち溢れたメッセージにより、極論すれば、たかが一国の大統領選勝利宣言なのに、国境を越えて、全世界、そしてグローバル(地球)を覆いつくしたのです。(*諸事情のある一部国・地域を除きます。念のため。)
ところでこのオバマ氏一連のスピーチライターのメンバーの一人は弱冠26歳の方とか。年齢なんて関係ないし、むしろ、若い人たちこそ、新しい時代を創る力にあふれているのだと、勝手に感想を抱いています。