【休日】徹夜で山歩きをしてはいけないという学び
埼玉県秩父は芦ヶ久保付近の丸山(960m)に登頂してきました。一応、北岳制覇実績もあり、茶臼岳(那須)は常連にしている私としては、比較的低い山。天気さえ良ければ楽勝、と軽い気持ちでいました。ところが、どうやら連日の仕事やイベントや会合づくしでハイテンションだった影響か、明け方5時まで眠ることができず、出発直前に1時間ほどの仮眠を取っただけで自宅を後にしたのです。電車移動中も、澄み渡る青空と、目的地に近づくほどに深まる緑に心を奪われ、まんじりともせず。そして、始点となる秩父線芦ヶ久保駅から、テクテクと歩き始めたのです。
出発直後は軽快な足取りでした。しかし、今回の標高差は約600m。そして、山頂までの直線距離はそれほどないという条件。つまり、始終登りっぱなしの行程なのです。
そして、違和感はすぐにやってきます。朝食は摂ったはずなのに、脱力感がすごい。なぜだっけな、と思いをめぐらせ、ろくに眠っていないことに気がつく。しまった、睡眠不足はきついなぁ、などど、始めのうちはぼやいているだけで、なんとかなっていました。
上りが中盤に差し掛かると、様相が一変し、体調に変化が。体の汗が噴出すとともに、体温が下がり続ける感覚。体が震えて、意識が朦朧と。んーまずい。ブレーキだ。
ブレーキ:マラソン選手などが途中でダウンしてしまう、あれです。体力の異常な消耗に身体がついていけないという現象のようなのですが、それを体験しました。
ということで、仲間には先を促し、単独行に切り替えます。そして、まるでカタツムリのようなゆっくり とした足取りで一歩一歩、前へ。心中つぶやいていたのは、「一歩一歩、前に進めばいつか着く。きついけど、あきらめまい。」でした。そして、決して二度と徹夜で山歩きはしないよと、大いなる反省も。
結果、仲間に20分ほど遅れて到着。ヒーター(携帯コンロ)を持参したので、味噌汁を作る。そして、おにぎりをほおばる。うまい。休憩時間の半分をゴロ寝にあて、ナントカ復活。
休憩を追え、帰途につきます。往路はほぼすべて上りだったので、帰りは3倍以上のペースで下り続けます。休憩と栄養補給が効を奏したのか、復路は問題なく、軽快に、すばやく下山です。
結果的には楽しく一日を過ごすことはできたのです。しかし、やはり、大小に関わらず、山は準備が大事。徹夜で山歩きはやめましょう。