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もしも洞察力があったなら……。

広報委員会の談義。アイディアを広げる対話

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3ヶ月に一度、日本法人独自の取組みとして、広報方針決定委員会「PRコミティ」なるものを組織しています。各LOB(ラインオブビジネス:事業部門)の代表者に、過去3ヶ月の広報活動フィードバックを行い、これからの3ヶ月の広報方針を決定するのです。その中で話題の中核にあったのがPR2.0。

PR2.0を推進するオラクルの広報憲章の鍵は、「インタラクティブなコミュニケーション」です。プッシュでもプルでもなく、相互に関わりあって影響しあうことが私たちの目指すものと考えています。さて、PR2.0をインタラクティブなメッセージング、と大雑把に定義するとして、どのようなことをしようとしているのでしょうか。

キーワードは、「ソーシャル」です。ソーシャルは、「社会」とか「社交」と訳すことができますが、もっと判り安い言い方はないものでしょうか。例えば、「ソーシャルメディア・ニュースリリース」(以下SMNR)という新語を意訳しようとしても、「ソーシャル」を「社会」と読み替えてしまうとちょっと意味がわかりません。

SMNRのポジショニングや役割を考えると、おそらく適訳は「皆の」。つまり、「皆のニュース」ということになります。従来の報道媒体に限らない、万人のための情報。この発想がPR2.0の大切な要素になります。

このようなことをPRコミティのメンバーに投げかけたところ、面白い事例が出てきました。ビジネスと直接は関係ないのですが、2.0の世界を象徴するようなブログです。

PRコミティメンバーの解説を引用します。

このブログによると、どうやら著者は職場の近くで、とあるビルのガラス越しに犬のぬいぐるみなどを数体発見。発見以来、気になって仕方がなくなり、観察をしてみようとブログを綴っているようです。このぬいぐるみたちが置かれている会社の人たちは、ブログにぬいぐるみのことが書かれていることを知り、毎日のように配置やポーズを変えてブロガーの写真撮影に備えている模様。面白いのは、事前に互いに申し合わせたり、仕掛けたりしている雰囲気はなく、一般の方の何気ない視点が読者の癒しになって注目をされていたこと。

いやし犬観察日記を見る

当のぬいぐるみの一部は私たちのマスコット、ウェンディのぬいぐるみでした。このブログで綴られている、周囲への影響の仕方が、無関係な人同士がたった一つの接点を持ってコミュニケーションに発展する、という点で2.0的であるなぁと。

2.0、奥は、かなり深そうです。

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