アルコール抜きで一発で社内融和する方法
私はセミナーや会議で、質問したり発言するのが苦手な方で、「自分の考えがすぐにまとまらないので、じっくりまとめてから発言したい」と思ってしまいます。
しかし、よくよく考えてみたらば、これは表向きの理由であることが分かりました。
人前で反論されたり、ぞんざいにあしらわれてしまったりすると、終わってから悩んでしまう時間が苦しいからです。
自分の力不足が原因でそうなることは分かっているのですが、そんな時間を持つことになるくらいだったら、質問しないほうが良いと思ってしまっているのです。
すべての皆さんがそうではないと思っていましたらば、『ハーバード・ビジネス・レビュー』2015年4月号に、「食い違う男女の認識 なぜ女性は経営会議で堂々と発言できないのか」という記事があり、興味深いことが書いてありました。
・・・・(以下記事より抜粋して引用)・・・・
多くの女性は反論されるとうろたえてしまうことを認めている。現に、女性は総じて対立が起こると気まずさを感じる。だれかが人前で厳しく非難されれば落ち着かないし、会議が終わってからでも長い間くよくよと考えたり、悩んだりすることが多い。
(週末の会議の後)職場での人間関係にひびが入ったのではないかと思い、どうすれば元通りにできるかと悩んでいたのです。月曜日に男性の同僚数人と顔を合わせると、しこりは残っていませんでした。彼らにとって、大したことではなかったのです。
こうした状況では、ちょっとした切り替えが役に立つこともある。ある男性の上級幹部の言葉を借りれば、「男性は激して挑発的になることもあるが、その後で一緒に飲みに行きビールを飲み交わす」のだ。
・・・・(以上記事より抜粋して引用)・・・・
そうは言っても女性の場合、「お酒があまり強くない」、「夜遅くまで出歩きたくない」、「子育てがある」、など様々な理由があり、「夜の飲み会」で切り替えができないことも多くあるのではないでしょうか。
記事では「組織に求められる対応」として以下のようにのべています。
・・・・(以下記事より抜粋して引用)・・・・
マネージャーたちは、この分野の人材育成の問題に関して、直接フィードバックすることに逃げ腰の姿勢を改める必要がある。
リーダーはもっと多くの女性を会議に呼び入れなければならない。
要職に就く女性30人に対して行ったインタビューのなかで、会議中の男性たちの接し方で変えてほしいところを一つ挙げてもらったところ、38%が「直接質問してほしい」または「話し合いに加わらせてほしい」と答えた。
このように変えていけば、目覚ましい成果がもたらされる。
・・・・(以上記事より抜粋して引用)・・・・
この記事では、「堂々と発言できない」ターゲットを女性に限定していましたが、これは女性に限ったことではなく、男性でも同じようになやんでおられる方が大勢いらっしゃるのではないかと思います。
現に、「会議で堂々と発言できない」と困って、私のところにボイストレーニング&スピーチコンサルティングを受講しにいらっしゃる方は、圧倒的に女性より男性のほうが多いのです。
これからのビジネス社会のダイバーシティ化はさらに加速されるでしょう。
成果を出していくためには、様々な人たちが安心して発言できる、発言環境づくりが求められます。
アルコール抜きで、しかも、一発で社内融和ができないだろうか?
そこで考え出したのが「合唱チームビルディング」でした。
合唱チームビルディングは、初心者でも職場の仲間と合唱を作り上げていく過程で、短時間で組織が一体化し、共感力を高め、様々な人たちの発言力を高めて創造的な組織作りが出来るのです。
組織全体が目覚ましい成果を上げるために、今後さらに多くのチームに合唱チームビルディングを体験していただきたいと思っています。