プレゼンで説得力を高める手振り「説得手まり」
一昨日「プレゼンでは動き回って話さないほうが説得力が増す」という記事を書きました。
自分の都合で意味なく歩き回りながら話すと、落ち着きが無くみられがちです。
話題が変化したりする場合は移動した先で正面を向いて下半身は動かさずに話すと、聴衆は「話題が変わったんだな」ということが視覚的に理解できますし、移動に意味を持たせることができます。
もし、活動的なイメージを演出したかったら、下半身は動かず、手振りで表現すると良いと思います。
動きに意味を持たせることが大事なのです。
ただし、意味を持たせる動きは難しいのです。
相当いろいろなところで話している方でも、内容に合わせて手振りをつけましょうと言っても、話すことで精一杯で、手振りの出来ない方が多いのです。
これは、意識しながらある程度経験を重ねないとできないものです。
慣れない方が意識して、動きをつけるためにはコツがあります。
両手は出来るだけベルトの位置より上にして、いつでも動けるように準備しておきます。
カチッと固めてしまうと、いざ動こうと思っても動かすタイミングを逸してしまいますから、常に動ける体勢でいるように。
手は広げたほうがよりオープンなイメージになります。
謙虚さを表現するために、両手を胸の前で握手するように握りながら話す方がいますが、気が弱く、卑屈に見えてしまうことがありますので注意が必要です。
インパクトが強いのはグーです。
グーを出すと、力強いメッセージが伝わりますが、しつこいイメージになるのであまりやり過ぎないように。強い意志を示すときのここぞというところで使うと効果的です。
グーをさらに頭より高い位置に掲げると、さらに強烈なイメージになります。ガッツポーズのように両手なら最強です。これこそ、もし使うなら一回のプレゼンで一回限りにしましょう。
また、両手をひろげてろくろを回すように前後に動かすのもパッションが感じられます。
IT系の社長がよく行うことから、「IT系社長ろくろ回し」とも言います。
また、説得力を高めるために、右利きなら右手を、まるでまりをつくように上下させる方法もあります。
私はこれを「説得手まり」とネーミングしています。
また「グーンとアップ」などのときは、両手を斜め上限にグーンと広げると印象にのこります。
手振りだけでも、かなりの表現が可能です。
話すだけでも大変ですが、ちょっと工夫して手振りもつけてみると、印象が変わり説得力が高まりますよ。
お試しください。