第47回衆議院議員総選挙 どの政治家の話し方が良かったか
先週の12月14日は、ちょうど第47回衆議院議員総選挙がありました。
選挙といえば、各党の党首による演説が話題になります。
私も、内容はもちろんですが、皆さんの話術には特に注目していました。
安倍首相は、自信があったのでしょう。
いつもより気迫のこもった演説をなさっていました。
ただ、勢いがあるときというのは、注意が必要です。
インタビューなどで、鋭い質問があると声が甲高くなりヒステリックになってしまったり、都合の良くない質問はスルーしてしまったりする場面が度々あって気になりました。
やはり、どのような状況であれ、相手に対するリスペクトが必要かと思います。
さて、今回どなたが良かったかと振り返りますと、政治的に応援しているわけではありませんが、共産党の志位和夫さんは一貫性のある内容で、落ち着きがあり、良かったと感じました。
志位さんの良いところは、声が低く温かみがあることです。
そして、他の党首は大抵は言っている、言葉の合間に出る「あー」とか「えー」とか「えーと」とか「そのう」のような余分な言葉がなく、すっきりと聞きやすいのです。
また、激しいことを言っていても、なぜか憎めない感じのするビジュアルも大変得をしていると思います。
やはり、これだけ長い間党首をやってこられただけあります。
他に、党首ではありませんが、テレビ東京 池上彰の総選挙ライブで特集されていた【政治記者が選んだ、評価できる政治家】では、野田佳彦元首相がダントツの一位でした。
このとき出演した野田さんは、やはり相変わらずの深々とした低くて良い声で信頼感抜群だったのが印象に残っています。
この話し方や声があったからこそ、首相の座にまでのぼりつめたのではないでしょうか。
やはり、同じことを話していても、声や話し方で信頼性や安心感があれば、人は話に耳を傾けるのだということをあらためて感じた総選挙でした。