オルタナティブ・ブログ > 大人の成長研究所 >

ライフワークとしての学びを考えます。

好印象対応「笑顔」「ハキハキ話す」「声は明るく大きく」は100点なのになぜ結果は0点なのか

»

浄水器とレンジ用フィルターをレンタルしています。
レンジの換気扇は、フィルターをかけていないとすぐに汚れがたまってしまう場所ですし、やはり毎日飲む水も大事です。

毎月一回、レンタル交換にいらしてくださる女性スタッフの方がいます。

その人は、そこのレンタル店ではリーダー格の立場で、店内スタッフへの研修指導も行っているほどだそうです。
もう、かれこれ1年以上交換に来てくださっています。
以前いらしていた別のスタッフさんから「あの人は仲間に対しての指導が厳しすぎて」と愚痴をこぼしているのをきいたことがあるほどでしたので、どんな方かと思っていました。

最初にいらしたときから絵に描いたようなしっかりした対応でした。

ドアが開いたらまず笑顔。
そして、明るく大きな声でハキハキと「おはようございます!0000xxxx支店のIです!よろしくお願いします!!」

キビキビと動き、交換していきます。

また営業も一生懸命、こちらが必要ないと思われる商品もで必ず熱心に勧めてきます。
「寒いですね!」などの季節の挨拶、「永井さんは大掃除とかなさいますか?良い洗剤がセットで今だけこの値段です!」
など、しっかり明るくハキハキと話します。

また、こちらがちょっと難しい質問すると、まず質問をし返して確認してきます。

彼女のやり方を見ていると、「確かに、研修で教えられる基本的なマニュアルだな〜」とすぐに分かります。


印象を良くするためには一般的に3つの方法があると言われています。

1 笑顔
2 ハキハキ話す
3 声は大きく前にとばす

これらは全て完璧に出来ているのに、なぜか、いつも印象が悪いのです。
彼女が来て帰ったあと、いつも考えてしまいます。

好印象対応は100点です。
しかし、結果は0点なのです。

3つ理由があります。
良くない点と、正解を書いてきます。

(1)声が高い

ただでさえ高い声をキンキンと甲高く張り上げているので、耳に心地悪いのです。
声が大きいことは悪いことではありません。しかし、胸式呼吸で喉で発声しているので声に深みがなく、近くできくとうるさいくらいなのですが、豊かに響いていないのでかえって聞き取りにくいのです。
ハキハキ元気の良い印象を与えようとムリにテンションをあげて頑張っているため、こちらにとっては心から話しかけられている気がしません。

【正解】
声は低く響かせるほうが、信頼感や安心感を与えてくれます。

(2)早口

ハキハキしているのはいいのですが、早口で落ち着きがなく聞こえます。
何かあったときに、しっかり対応してくれるのか不安になります。
(実際に、浄水器の水漏れトラブルが起こったときの対応は不満が残るものでした。)

【正解】
今より意識してゆっくり話すほうが落ち着きを与えます。


(3)笑顔

笑いすぎています。あまり笑いすぎても不自然です。できれば、少し口角を上げる程度で、穏やかな笑顔くらいのほうが、落ち着きを感じさせますし、こちらの気持ちも癒やされます。

また、口角を上げれば、低い声が明るく響きやすくなりますのでちょうどよいバランスになりやすいのです。
顔も穏やかな表情になります。

【正解】
口角を上げる程度で大丈夫。笑顔の練習をするより口角をあげる練習をしましょう。


たまたま家にいらしてくださっている営業さんのことを書きましたが、こういう方が意外に他でも多いことに気がつきます。くれぐれも、マニュアル通りにやっていれば安心と思われないよう。

いろいろ書いて参りましたが、最後の正解として覚えていただきたいことがあります。

トツトツと話していても、話しが上手でなくても良いのです。
深く呼吸し、落ち着いた低い声で、ゆっくりと話しかけ、真摯な気持ちでお話すれば、信頼感と安心感アップにつながりますよ。


Comment(0)