プレゼンの困った質疑応答を助けてくれるマジック・フレーズ「それでは、次」【プレゼンの心得編】
質疑応答の場面で、質問に対して答え終わったとき、相手が納得したかどうか、腹落ちしているかどうかは、相手の表情を見れば、だいたいのことはわかります。ただ、なかなか真意まではわかりにくいものです。
また、限られた短い時間で、本当に説明しきれないことも多く、どうしてもポイントだけになってしまいがちです。
答えたあと、よく、「これで答えになっているでしょうか?」と、相手が本当に腹落ちしたかどうか丁寧に聞く方がいらっしゃいます。
そうおっしゃる気持ちは大変良くわかりますし、相手に対する敬意の気持ちを表しておられて、間違ってはいません。
難しい質問や、答えが長くなりそうな質問であれば、質疑応答の短い時間では足りない場合もあります。
また、不満そうにしている方の場合は「こう答えてほしい」「自分の状況も肯定してほしい」という具体的な願望をもって質問している場合があります。
こういうケースで答えに時間を使っている質疑応答の場面を見ると、基本的には話し手の方の考えを述べる会でもあるので、極端に迎合する必要はないかと感じることも多いのです。
また、質疑応答は個人的な人生相談の場でもありません。
答える方に、もしブレがなければ、自分の言葉で語り、きっぱりと終わっても良いのではないかと思うことがあります。
自信がないと出来ないことですが、真摯に答えたのであれば、もし相手の心の中の満足度が完璧でなくとも「・・・ということです。じゃあ次。」で終わっても良いと思います。
私の今まで拝聴した素晴らしい講演会やプレゼンでの質疑応答では、講演者が自分の考えをしっかり述べて、「それでは、次」と場を仕切っていた場合が多かったように感じています。
自信があれば「それでは、次」でも、会場のほとんどの聴衆は納得しています。
もし、ほとんどの聴衆が納得しないのであれば、誰かがまた同じ質問をするでしょう。
★★本日のマジック・フレーズ★★
「それでは、次」
ぜひ覚えておいて使ってみてください。