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ライフワークとしての学びを考えます。

フランス料理のメニューとクラシック音楽のプログラム

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「フランス料理は敷居が高く感じる」とおっしゃる方が多い気がします。

その敷居の高さを感じさせる一つがメニューです。
日本語で書いてあっても、ほとんどがフランス語をカタカナにしたものばかりで、どんな料理なのか想像がつかないのだといいます。

あるグランメゾンに行ったときなど、ワインリストはカタカナではなく、すべてフランス語でした。
作り手の名前など、フランス人でHenri Boillot と書いてあっても、読み方がわからないと注文できません。
イベントの会食をここのフランス料理店で行ったとき幹事をしたのですが、ワインリストは「とにかく知っているもの」を注文しました。

レストランによって各シェフの世界観があります。
そこのレストランは、古典的なメニューのスタイルを重んじて、お客さんにフランスの伝統的なレストランに行ったような気持ちにさせてくれるという貴重のお店なのです。
こちらが、少し勉強してくと、とても楽しめるお店になっています。


ただ、せっかくサービスしてくれる方がいらっしゃるのですから、わからないことは聞いてみるのがいいかもしれません。そのためのサービス料でもあります。とても親切に教えてくれます。話していると、おもしろいこともいろいろと知ることができて勉強になります。

私は、フランス料理のメニューを見るのが大好きで、じっくり10分以上かけて選びます。
メニューを見ながら、どんな料理が出てくるのか想像する時間がとても楽しいのです。


2014年11月1日日本経済新聞「教えてちょーだい!」に、フランス料理のメニューについての記事が掲載されていました。
「メニューは凝縮した書き方になっているのでフランス人でもわからないことが多い。気後れせず店の人に聞き、その料理の魅力を読み解いてみよう。
アラカルトの選び方に決まりはないので、気に入った料理を自由に楽しもう」

これは、クラシックの演奏会のプログラムでもよくあることです。

勉強したことがない人にとっては、曲名や作曲家で、わからない言葉が多く、何を演奏されるのか想像もつきません。
当日配布されるプログラムには、曲の意味や、作曲家について、詳しく書かれていますので、もし早くホールに到着できるようでしたら、あらかじめじっくり読んでおくといいかもしれません。見渡すと意外にあまり読んでいない方が多いのです。作る方も、結構力をいれて作っていますから、読んでみる価値はあります。
音楽がさらに楽しめるようになると思います。

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