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ライフワークとしての学びを考えます。

人生を変える方法は3つしかない

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「人間は保守的なの」

先日、料理研究家の先生がおっしゃっていました。
編集者に新しいレシピを提案しても、本当は美味しくても、新しすぎたり、大胆な組み合わせのものは「売れない」と採用してくれないのだそうです。
知り合いの家で、「月曜はカレー、火曜はギョウザ・・・」など、曜日によってメニューが決まっている家があったそうです。そのくらい、根本的に現状を変えたくないという意識が強いのです。

8月28日日本経済新聞「プロムナード」の欄に作家の伊東潤さんが、興味深いことを書いておられました。

伊東さんは、サラリーマン時代に同僚から転職の誘いがあったのですが、くだらない見栄から断ったことがありました。しかしその同僚が転職した新進のIT企業は大躍進。早い時期に転職した同僚は億万長者となったのです。

そのときの苦い経験から、趣味で書いていた作家の仕事が軌道に乗りはじめ、専業作家の道を選ぶことにしたのです。

    ・・・・(以下引用)・・・・

天下人となった徳川家康とよく似た人物に、同時代を生きた北条氏政がいる。二人とも慎重な性格で愚痴っぽく、たいへん性格が似ている。しかし家康は天下人となり、氏政は関東280万石を誇った北条家をつぶしてしまった。

 その差は、どこにあったのか。

 信長という天才と接することの多かった家康は、信長の勝負所を見極める慧眼(けいがん)や、思い切りのよさを学んでいたのだ。それとは対照的に、氏政には果断さが足りなかった。

 その差が、二人に明暗を生んだ。

人生の勝負所は、さして多くはめぐってこない。それを見極め、思い切りよく新たな道に踏み出すのは難しい。

 人は保守的な動物であり、つい現状維持という道を選んでしまうからである。しかし一歩、踏み出すことで、新たな展望が開けてくることも確かである


    ・・・・(以上引用)・・・・

私も「慎重な性格で愚痴っぽい」ところがあります。
人は保守的な生き物であり、なかなか変えることは難しいのです。
世の中に「人生を変える本」は山ほど出ていますが、では実際に実行できるかどうかという人は少ないのではないでしょうか。
身近に信長のような天才的なお手本もいない中、「チャンスを見極めて新たな道に踏み出す」などの判断が出来るのでしょうか。そもそも、チャンスなど巡ってくるのでしょうか?

だったらどうするか?

精神論ではなく、「時間」「場所」「人」など、目に見えてわかりやすいものを具体的に変えるのです。

以前、このブログでも書いたことがあるのですが、大前研一さんが「時間とムダの科学」で言う、人間を変えるためには、以下の3つの方法が有効ではないかと思っています。

リンク→人生を変えるために 決意を新たにすることほど無意味なことはない


1番目は時間配分を変える。
 
2番目は住む場所を変える。
 
3番目はつきあう人を変える。
 
この3つの要素でしか人間は変わらない。
 
最も無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。


1番目は「ああ、今日も朝やはく起きれなかった」とか「ついつい夜更かししてしまった」など、「明日こそ早起き」と思ってもなかなかできないものです。
2番目は、「経済的な理由」や「引っ越しのめんどくささ」など、様々都合の良い理由をつけて、これもまた実行できないものです。
3番目も、「過去のしがらみ」「人間関係は大切に」という考えは大切ですが、そこに縛られがちです。

「自分はチャンスが巡って来ない」と考えていても、この3つを実行できれば、何かが変わってきます。

精神論ではなかなか目に見えにくいので、変わったことが具体的に見えることが大事ではないかと思えます
私は、この3つが出来れば、自然と流れが変わり、チャンスが巡ってくるような気がしています。


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