仕事ができて感度の高い人は地味なネクタイをしている
最近、経営者の記者会見などを見ていると、以前と比べて地味なネクタイをしている方が多いように感じます。
ただ地味なのではなく、スーツと同系色。
スーツも一般的なネイビーかグレー。
濃い色なら、シワも目立たず、さらに安心感と信頼感が得られます。
「経営者なのに地味だな」「スーツが地味ならネクタイくらいおしゃれにすれば」と思われるかもしれませんが、最近の傾向としては、意図してスーツと溶け込む同系色を使っておられる場合、かなり感度の高い人です。
スーツがネイビーならネイビーかまたはブルー系のネクタイ。
スーツがグレーならグレー系のネクタイ。
もしグレーのスーツにシルバーのネクタイなら、より洗練されてフォーマルな印象になります。
ピアニストでも最近は、タキシードよりスーツを着る人が増えているのですが、上手な人ほどネクタイはフォーマルで地味なのです。
知人がプレゼンをするので、スーツ選びをお手伝いさせていただいたことがあるのですが、私が同系色の地味なネクタイばかりすすめるので驚いていました。
ずいぶん前ですが、クリントン元大統領が、ここぞというとき赤のネクタイをするという話が有名ですし、「勝負ネクタイといえば目立つ色」という印象が残っているのでしょう。
ただ、経営者でも意図して派手なネクタイをしている人は別です。
いつも同じものを繰り返しつけていることは、それだけでも印象に残りやすくなりますので、会社の看板としてはとても大事なことです。
日本電産の永守重信社長は、蛍光色とか大柄の水玉とか、ド派手なネクタイをしていますが、それ自体があのキャラクターと一致しているので良いのです。
「派手なネクタイ」といえば「ああ、00さんね」というように、思い出してもらえたり、覚えてもらえることのほうがずっと大事だからです。
洗練されているかどうかといのは二の次三の次。ファッション性は多少犠牲にしても、会社のために自らを演じられるプロでもあるわけです。
特に創業者など、自らが会社の看板となる人は、個性的だったり派手なネクタイをしている場合が多いと思います。
ネクタイも良いのですが、やはり一番気を配ってほしいのが、サイズです。サイズが合っていないスーツほど人前で恥ずかしいものはありません。
最近は、細身のパンツが多いので、裾の長さに十分気をつけてください。
立っているとき、座っているとき、両方でちょうど良い長さになるよう、しっかり採寸してもらってください。
特にスポーツをやっていた方など、ふくらはぎが張っている方は、細身のパンツだとギュッと上がってしまいますので、日本ではモーニングカットよばれるアングルド・ボトムがおすすめです。
(参考記事:足が長く見えるスーツのパンツの裾)
ただ、大事なのは、まず仕事ができるということ。
その次に、安心感、信頼感を与えるTPOに合わせたファッションが必要ということです。
クールビズの時期に入りましたが、ここぞというときや秋口からのネクタイを考えてみても良いのではないでしょうか。