人生は自分の持った夢に比例する結果を生む
学校の先生に、よく「夢は大きく持て」と言われたました。
しかし、いざ社会に出てみると、目の前のことをこなすことに精一杯で、「大きな夢」なんて難しいと思えます。
その理由は
「夢(やりたいこと)」と「やるべきこと」と「できること」のギャップが激しいからです。
生活のために「必要だけれど本当はやりたくないこと」に振り回されて、時間だけが過ぎ去ってしまうような錯覚に陥ってしまうこともあります。
しかし、「人生は自分の持った夢に比例する結果を生む」と、ソフトバンク社長の孫正義さんがカンブリア宮殿に出演なさったときの言葉が印象に残っています。
孫さんは、「小さな夢だったら、その夢の範囲の中で80%達成できるのか、50%達成できるのか。夢はできるだけでかい夢を持ったほうがいい」とおっしゃいます。
それは金額的に大きさでなくてもいい。
「世界一美味しいパンケーキを作れるようになりたい」でもいいのです。
夢を達成できる人とできない人の違いがあると言います。
それは「どのくらい心の底から達成したいと思うか」。
私は、この孫さんの恐ろしいまでの決意には、ある一つの原体験が関係しているのではないかと感じました。
孫さんは、会社設立直後、難病のB型慢性肝炎を宣告され3年半の闘病生活を余儀なくされました。
立ち上げたばかりだったので、社員には言えず、辛い身体をだましだまし半分くらい会社に顔を出しながらも、孤独な闘病生活を送りました。
幸いにも回復なさいましたが、死を覚悟した体験でした。
最後に
「『(夢を持てなんて言っても)現状は仕方ない』と言っている間に人生はあっというまに終わる。本当にあっという間ですよ」
「現実が厳しいからこそ自分の人生に対するビジョンを持つべき。志し高く。」
とおっしゃっていたのが、死の淵を見た人の語る言葉だからこそより深みを持って魂に響いてきました。
スタジオには高校生の方々がいらしていて、彼らに語りかけるように話していた孫さんですが、夢を持つのは、何歳からでも遅くないと思います。
今からでもいい、自分の人生の企画書を練り直し、ビジョンをもう一度心に刻み込んでみたいと思えました。