街とホールの関係とは
街の音楽ホールの関係とは何か?
2014年5月7日日本経済新聞で、先月大阪フィルハーモニー交響楽団、首席指揮者に就いた指揮者、井上道義さんのインタビューを読んで考えさせられました。
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ホールは決して外に閉ざされた空間ではない。さらに言うなら、ホールでの演奏は室内に流れるだけにとどまらない。それを作り上げた人々や聴いた人々を通し、街全体の雰囲気まで変えてしまう力を持つ。音楽作りは街づくりとまで言っていいのではないか。
ホールの役割を明確にした都市計画にも期待したい。
・・・・・(以上引用)・・・・・
井上さんの奥様でピアニストである黒田珠世さんが主催なさっているホールで演奏会をしたとき、たまたま井上さんが現れたことがありました。私の先生と楽しそうに思い出話をなさっていたのが印象に残っています。
このホール、街と一体になったような素敵な音楽ホールで、響きも良いのです。
休日にふらりと寄ってクラシックを聴いてみようかな、と思わせるような雰囲気があります。
実際、そのときも外国人の方が「散歩していてたまたま通りかかりました。予約してないのですが聴くことはできますか?」と訪ねてこられました。
クラシックのホールというと、門構えからして敷居が高そうですが、このホールはそんなことがない感じがします。
もしかしたら井上さんが理想とするホール作りに近いのではないかと思っています。
街とクラシックがかけ離れてしまって別世界のようになってしまうと、なかなか足を踏み入れにくいですね。
また、一般的には、収益の関係もあり、大人数を収容するような大きなホールが多すぎて、演奏家のほうにとっても大きな負担となっています。
今後、こんなホールが増えてくれることを願っています。