オルタナティブ・ブログ > 大人の成長研究所 >

ライフワークとしての学びを考えます。

一人の意見にのっかるほうが皆は楽しい

»


私は3人兄弟でした。一人っ子も多い最近では多いほうではないでしょうか?

子どもの頃は特に、親が3人のうち誰の意見を採用したかで、ずいぶん関係が悪化しました。
結局は、子ども同士は仲が悪いわけではないのに、「親がどの子の意見を尊重したか」で兄弟同士が険悪になってしまうことのほうが多かったような気がします。
親も忙しかったのでしょう。一応全員の意見を聞くにしても、子どもの意見に対してあまり深く考えずに物事を決めていたのだと思います。決定する基準軸が気分次第でぶれてしまうのです。仕方の無い事だとは思います。
私は子供心に、「もし決めるならルールに乗っ取って決めてほしい」といつも考えていました。ルールがあれば納得できるのです。そして、そのルールも、上手くいかないようなら変えていっても良いと思っていました。

私は、子どものときはそんなことばかり考えている子で、ずいぶんおカタい子どもだったかもしれません。

組織が民主主義で物事を決定していくことは、ルールに気をつけないと、じつは本当の意味で平等ではないこともあります。

どこの合唱団でも「曲決め」は頭を悩ますテーマです。

30人いれば30通り好きな曲があり、それを全部受け入れてやっていたら時間がありません。
また、定期演奏会などをする場合、日本の歌あり、クラシックの作品あり、ポピュラーソングあり、はたまたアニメソングあり・・・ではプログラムに統一性がなくなります。こういうプログラムのアマチュア合唱団の演奏会を見ると「皆さんの意見をすべて採用したのね」とすぐわかります。しかし、こういうプログラムはお客さんのためではなく、「自分たちの楽しみのため」なので、客席側は、どう聴いて良いか困惑してしまいます。

ある合唱団の代表の方がおっしゃっていました。
「団員で選曲会議を行うと大変なエネルギーを使い、全員疲弊してしまうんですよ」
「決まっても、自分の推薦する曲が採用されないと面白くないのでしょう。怒ったり、ふれくされて練習にあまり来なくなる人もいます。そういう人が数人いるだけで全体のモチベーションが下がってしまうので困っています」
ルールを決めて、「選曲委員を数人立てて、毎年順繰りに変更すれば少しは楽になりますが、それでも仲間の決めた『こんな曲は歌いたくない』と言う人を説得するのは大変」だと言います。


ドワンゴの会長でもある、川上量生さんの本「ルールを変える思考法」には、プレイヤーのモチベーションと稼働率の管理は経営に通じるとのことが書いてあり、同じだと思いました。

     ・・・・・(以下引用)・・・・・

現実的な話をすれば、民主的にやっていると稼働率やモチベーションが下がっていくことが多いものです。「ひとつの民族、ひとつの国家、一人の指導者」という形のほうが、周囲を引っ張っていきやすくて、ゲームでは有利というのが結論です。
民主主義のやり方で、最初にみんなが意見を出し合い、誰かの意見が採用された場合、意見が通らなかった人は面白くないはず。だとすれば最初から意見を出し合うのではなく、面白いことを言う人間が一人いて、その人の話しに乗っかるようにするほうが、全員ゲームを楽しみやすいのです。

     ・・・・・(以上引用)・・・・・

まず最初に「私たちはこういう方針で行います」というルールを決めて、それに納得した人が集まり、ルールに乗っ取って物事をはこんでいくことが大事なのです。
常に話していかなければなりませんし、決して楽になることはありませんが、ルールを決めることで、より民主的に物事が運んでいくのではないかと思っています。

Comment(0)