自分の殻を破ってもらうことで「化学反応」「恥の文化」の鍵をはずす
先週から、マルチ・リーダーシップ・マネジメントと組織、「合唱チームビルディング」について書かせていただいております。
17日(金)の記事、「最善のアイデアの多くは正規のミーティングのあと、廊下でする小声の立ち話のときに交わされる チームにかかった鍵をはずすために」でも書きましたように、チームの「化学反応」「恥の文化」の錠前をはずすために、やっておかなくてはいけないことがあります。
合唱チームビルディングは以下の3点がポイントです。
1、「無茶ぶり発声練習」をしながら発声によって自分の殻を破る
2、仲間の歌声を聴きながら自分の役割(ソプラノ、アルト、テノ―ル、バス)を理解する
3、相手に直して欲しいことを伝えながら本音で話せる環境を作る
(NHK総合:「サキどり↑」HP カリスマはいらない!負けないチームが日本を救う、より)
この研修によって、一気に一体感が生まれ、仕事の成果も出てくるのです。。
私は、合唱チームビルディングの前に、1、「無茶ぶり発声練習」をしながら発声によって自分の殻を破る、を行うことにしました。
皆さんは、それでは歌いましょうとお願いしても、「並みいる同僚や上司の前で歌うなんて・・・」と恥ずかしがり、ちゃんと歌ってくださいません。
そこで、歌よりもっと高いハードルを飛んでもらうのです。これで「どうにでもなれ」というくらい開き直って歌ってくださいます。
パートごとの音の高さに合わせた声出しです。
声を出すだけではなく、社員に「自分の殻を破ってもらうこと」がポイント。
この「無茶ぶり発声練習」は、一見ばかばかしく思えますが、声が出るようになるだけでなく、本来の自分を出して、全体の空気感を整えることができる一石二鳥の発声練習なんですよ。
よく「酒でも入らないと出来ないよ〜」とおっしゃる方がいますが、これはシラフでやることに大いに意味があります。酒の入らない無礼講とでもいうべきものが、チームで共有できることが狙い。
「いつも怖い上司が、先生に指導を受けながら、一生懸命発声練習している見ていたら、可愛くなってきてしまいました」という部下の感想もきかれるほど。
たまたま運悪く(?)指名されてしまった社長さんの無茶ぶり発声を見ながら、男性社員さんが、「プルプルと身を震わせ泣きながら笑っていた」こともあります。
この発声練習は、最初「合唱なんてなんでやらなくちゃいけないの」と暗い顔で集まっていた皆さんの職場の空気を一気に変えてしまいます。
ここで、チームの「化学反応」「恥の文化」の鍵をはずし、2、仲間の歌声を聴きながら自分の役割(ソプラノ、アルト、テノ―ル、バス)を理解する、3、相手に直して欲しいことを伝えながら本音で話せる環境を作る、でアカペラ合唱を短時間で一気に仕上げていきます。
普通の社会人合唱団だったら、毎週数時間練習しても何ヶ月もかかるようなアカペラの合唱曲を、初めての人でも約2時間で仕上げて本番を録音するんですよ。
いったんカラを破ったときの、チーム力の大きさをいつも再認識させられます。
この「合唱チームビルディング」をはじめて、皆さんには「考える力」「本音で話し合える力」そして「豊かな感受性」があることを認識し、毎回私自身が大きく感動しています。
これからも、出来るだけ多くの方に伝えていき、一人一人が幸せで生き生きと働ける社会になってもらうためのお手伝いができたらと思っています。