オルタナティブ・ブログ > 大人の成長研究所 >

ライフワークとしての学びを考えます。

話していて声がひっくり返るのにはわけがある 裏返らないで発声するには

»

「プレゼンやお客さんの前で話していると、声がひっくり返るので恥ずかしい。どうにかならないものでしょうか?」

こういった質問をよく受けます。

声が裏返るのは、理由があります。

ちょっと音楽的な話しをします。

男性でも女性でも、中間音と言われる音の高さで、だいたいファかソの音あたりで声が裏返りやすいのです。(人によってはレ〜ミ)
人は、中間音を経過して高音に移行するときに、発声の方法をチェンジするため声帯が調整しているのですが、上手に調整できない場合、声がひっくり返ってしまいます。ボイストレーニングを行っていないほとんどの方が、必ずと言っていいほどその音域で声が裏返ります。人には高音を発声するために声の変わり目があるのです。

上手な人は、訓練によって一定の声で発声することができるので、高い声や低い声を出していても同じように聴こえます。

しかし、話し声は、歌ではないので、そこまで訓練する必要はありません。

変わり目の場所を避けることで、声が裏返らずに話すことができます。

声の高さを、声が裏返る手前までにすれば良いのです。
つまり、意識して声を少し低くしてみる。
そうすれば、声はひっくり返らなくなります。

「声がひっくり返る」という質問している方の話し声を聴いてみると、こういう方は決まって声が高めです。
人前で話して多少緊張すれば、どんな人でも声は普段より少しは高くなります。
そうすると、ただでさえ高い声がさらに高くなり、ちょうど声の変換点にきてしまい、声が裏返る、という結果になってしまうのです。

ビジネスにおけるプレゼンや、営業に行って、声がひっくり返るのはやっぱり恥ずかしいものですね。

ぜひ、今より少し声を低くしてみる工夫をしてみてください。

低くすれば、声が落ち着いて、説得力が増し、良いことばかりです。

「いつもより少し低くしてみよう」と思うだけでも全然違いますので、お試しください。

もし、もう少し良い低音を出せるようになってビジネスにより役立てたいと思われた方は、私の書いた本「DVD付 リーダーは低い声で話せ」(KADOKAWA 中経出版)を参考にしてくだされば幸いです。

Comment(0)