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ライフワークとしての音楽を考えていきます

無になるための業

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日本経済新聞のあすへの話題。金曜日は千住真理子さんが担当で毎週楽しみにしています。

2013年10月18日の記事を読み「私が知りたかったのはこれだ」と思いました。

「無」になること。

これは本当に難しいことです。

一つのことに集中しなければならないときも、よけいなことがふと頭に浮かんでしまう。
もっと大事なことがあるはずなのに、無駄なことばかり考えている。
特に本番前などは、神経が研ぎすまされ、いつもより猛スピードで雑他なことがかけめぐります。
緊張は良い面もあるのですが、頭の中はクリアにさせておきたいのです。

いつか「考えない」ことをしたい。

千住さんは、そのためのとっておきの方法をご紹介してくださいました。

楽屋で「無の30分」を意図的に作るのだそうです。

     ・・・・・(以下引用)・・・・・
 
先ず、楽屋を真っ暗にする。ソファーに横たわる。なければパイプ椅子でも並べてその上に横たわる。それもないときは、床にタオルを敷いてその上に寝る。足を高く、何かの上にのせる。何もなければ壁い足を立て掛ける。耳栓をして出来る限り無音状態にする。30分後に携帯電話のアラームをセットし、頭の中を「空白」にしていくのだ。(中略)雑他な考えが浮かんできたら、その考えを指で摘み出すイメージだ。始めのうちは摘み出しても次々に邪念が流れ込んでくる。そのうち、カラになった器がイメージされ、脳が静かになる。「人間は考える葦である」一方で、「無」になることは「子供のような無垢な心」を目指すことにも繋がり「いかに考えないか」が境地業となる。
 
     ・・・・・(以上引用)・・・・・


いつも「無」になるにはどうしたらいいのか。
悩んでいました。
最後は、音楽に没頭する前に、自分との戦いになってしまうのです。

いままで、どうしても納得する答えが見つかりませんでした。

確かに、無の30分は良いと思います。
なぜかというと、偶然そういう経験をしたことがあったからです。

ある演奏の本番前に、うっかりリハーサルでエンジンをかけすぎて疲れてしまいました。
いつもは寝ることはあまりしないのですが、30分ほど横になって休ませてもらったら、かなり頭が明瞭になったことがあったのです。

共演者がいる場合、楽屋ではなかなかここまで出来ませんが、そういう場合は「コーヒーでも飲んでくるね」と言って、どこか別の場所で30分ほど静かにしてくるなど、何か工夫をしてみると違うかもしれません。

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