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ライフワークとしての学びを考えます。

教室でのセールス・販売 その後生徒は4分の一に

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  お稽古の良さというのは、プロであれ、アマチュアであれ、真摯な姿勢で臨むなら、成長が約束されているというところだと思います。

私自身は、そのような場が好きです。 そして、真摯に成長を望む人たちを少しでも支援できるような立場になれたらと思っています。

ただ、教わる立場で参加することもあり、たまに気になることもあります。

 趣味やお稽古に関する教室のようなところは、いくら「成長を支援する」と志を持っている方でも、教える側は基本的にビジネスでやっています。

それは否定するものではありません。 だから、習う側は内容に見合う対価を支払い、納得して来ています。   最初のうちは「この知恵を自分だけのものにしておくのはもったいない。多くの人に分かち合いたい」と高い志を持っていたとしても、自分の生活や教室を維持していくためには、志だけではやっていけないところもあります。あるところで、ビジネスとして考えて いかなくてはならないのです。

どのようなジャンルの教室でも大なり小なりあることだと思うのですが、人が集まれば、そこで追加ビジネスが生まれてきます。   例えば、料理の教室であれば、健康食品、先生と行く高価な海外ツアー、先生の関係者が作る物品販売など。

仕方のないことだとは思いますが、教室のような密室において、生徒全員の前で「すごく貴重な商品でここでしか予約できませんよ、買いたい人~」「一人ではなかなか行けないところですよ~皆で行きましょう。行く人~、興味ある人~」と挙手を求められると、強制されているわけではないのですが、そこで手を挙げないでいることは、かなり強い意志が必要です。 皆、先生のファンで来ているからです。私の知る限り、大抵8~9割の人は手を挙げます。

そして、よほど興味が無い限りこういう場合、私は手を挙げません。 居心地は良くありませんが、嘘はつきたくないので、販売のお知らせがあっても挙手はしないのです。 そうすると、だんだんと空気で「この人は買わない」というポジションに置かれていきます。それを感じると、教室の内容は素晴らしいのに、なんとなく寂しい気持ちになってしまう瞬間です。

皆さんはどう思っているのかよく分かりませんし、理由もはっきりは分かりませんが、ある教室は、そのようなビジネスを始めてから、残念なことに一時期の四分の一に生徒さんが減ってしまいました。   生徒さんといえどもお客さんです。 お稽古や授業を受けるという目的で来ているのに、それ以外のことでお客さんが息苦しい思いをしてしまうのは、最終的にお客さんが離れていってしまう一つの原因ではないかと感じています。

音楽教室であれば、演奏会のチケットをかなりの枚数持たされるなど、ビジネスのセンスがある方は本当にお上手にやっていらっしゃいます。 もちろん、良いものをお勧めしているのだから、皆が喜んで、幸せになれればという思いでやっていらっしゃることだと思います。

ただ、そこで一歩引いて、もし自分がこの立場だったらどう感じるか、将来どうなるのか、を考えてみるのもビジネスのセンスではないでしょうか。

 

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