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ライフワークとしての学びを考えます。

素直さと依存心

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人の話を透明感を持ってスッと受け入れるということは、なかなか出来ないことです。
 
「そうは言っても」「そういうこともあるね」「なかなか良い話だけど」と、心のどこかではじいてしまう。
 
学ぶときに、自分がまっさらになって受け入れる姿勢をとることができることも、私は一つの資質だと考えます。
 
伸びる人と伸びない人のちがい。
それは素直さだと思うからです。
 
音楽の世界でも、やはり素直な人は上手になります。
 
先生や尊敬する人から言われたことを「はい、はい」となんでも素直に聞くというのは、厳しい稽古の一つでもあります。
普通は、賢くなるにつれて、「はじいてしまう」のです。周囲の人たちは、途中で少しずつやめていってしまいました。
私は、バカ正直で真面目なところがあるので、続いたのだと思います。
「まずいったんは受け入れる。」これが結構難しいのです。
 
ただ、いったん受け入れたら、今度は学んだことを自分で解釈していかなくてはなりません。
人によっては、大人になっても、上手だけれど依存心が強くなってしまうことがあります。
 
 
自灯明・法灯明と言う言葉があります。
 
釈迦が死の直前、弟子に
 
「他を拠り所とせず自らを拠り所とし、法を拠り所とするならば、その人は立派な修行者と言えるだろう」
 
と伝えたそうです。
 
どんな素晴らしい方からの教えやアドバイスでも、鵜呑みにせず、最後は自分で決めてよいのだと思います。

人生の大事な決断をするとき。

その答えは自分の中にあるのだと思います。
 
一人でも自らが発光体となり、道を歩むことができる。
 
人にはその可能性があるのだと思います。

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