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声が嫌いと言われるのは顔が嫌いと言われるよりショック

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「話しが聞こえないのでもっと大きな声で話していただけますか?」
 
会議でこう言われると、ちょっとあせりますね。
言っている人は悪気はないのです。参加者全員がしっかり理解できるようにと思って言ってくれているのです。
 
見ていて「大変だな」と思います。
 
トレーニングをしていない声だと、どんなに頑張っても、ほんの一瞬大きくなるだけで、話しているうちに、すぐに声が小さくなってしまいます。
そして、また何を言っているのか聞こえなくなる。
さらに良くないのは、一度注意をされているせいで動揺してしまうのか内容まで何を言っているのか分からなくなる。
 
こういったシーンを見かけることがあります。
 
また、プレゼンのあとや、夕方になると声がかれてしまう人。
これも、無理をして声を出しています。
 
無理をするとは、どういうことかと言うと、「声帯が頑張っている」ということです。
 
ボイストレーニングの受講生でこんな方もいました。
 
「講演のアンケートで『声が嫌い』とたまに書かれることがある。」と言うのです。
 
「『顔が嫌い』と書かれるよりショックだ」とおっしゃっていました。
 
その方の声を聞くと、地声はそんなに悪い声ではないのですが、やはり「声帯だけが頑張って」しまっていて、不自然に聞こえるのです。
さらに、「声が嫌い」と言われ、良い声を出そうと変に意識しすぎているので、さらに声帯にストレスがかかってしまいます。
 
なぜ声帯で頑張ってしまうのか。
それは、横隔膜がしっかり使えなくなっているからです。
横隔膜がしっかりとつかえなくなっているおかげで、その分声帯が頑張らないといけない。その悪循環で、声に負担がかかっているのです。
 
ボイストレーニングというと、まず、しっかり大きな声を出してみましょう、ハキハキと明るくしゃべりましょう、腹式呼吸をしましょう、というのが一般的なのですが、私は、まず横隔膜をトレーニングすることが大事だと思っています。
 
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