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凡人が頭角を現すためのゲリラ戦略

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「凡人が頭角を現すためには努力の方向性にも正攻法一辺倒ではないゲリラ戦略が必要だ。」
 
日本経済新聞2013年6月26日「プロムナード」作家の三崎亜紀さんの記事最後の一文です。
 
三崎さんは、「才能があって作家になったわけではない」とおっしゃいます。
デビュー作『となり町戦争』は、戦争体験がなくをまったく知らないことを逆手にとった、戦争の姿が一切見えてこない戦争小説です。
 
しかし、この小説は、「戦争というものリアルに感じ取ることができない現代日本人への警句である」という評価とともに、立派に「戦争小説」というジャンルに分類されています。
 
 
三崎さんは「努力の方向性を変えてみよう。何も『創造性』ってやつもゼロから積み上げる必要はないってことを」とおっしゃいます。
 
ここで、三崎さんは、努力は否定していません。
小説を書くためのプロとしての力量がなかった書き上げることさえできないし、人に伝わる文章も書けないでしょう。
そこには、人には言えないような努力の積み重ねがあったことと想像します。
 
私は、三崎さんのエッセイから、努力の方向性を見極める目が必要だと感じました。それは、センスオブワンダーの世界です。
 
そして、見極めたら、それをしつこく続けることだと思いました。
 
千三つとも言われる表現の世界で、凡人がやっていくためのゲリラ戦法を教えていただいた気がします。

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