プレゼンやスピーチで息継ぎのときに「ハアッ」とか「ヒイッ」とか雑音がしすぎているのは良くない 簡単な良い呼吸方法とは
プレゼンやスピーチ、または歌の息継ぎをするとき、息を吸いながら「ヒイッ」と雑音を立ててしまう場合があります。
息をたくさん吸おうとすることは良いことなのですが、息が足りなくて余裕がなくなったり、気持ちが慌てたりして、思わず力んで息を吸ってしまうと、口の中や喉の空気の通り道が狭くなってしまい、こういう音がしてしまうのです。
あと、人によってクセなのかもしれませんが、爪楊枝を使うように「シーッ」とほとんど口を閉じたまま息を吸う方がよくおられますが、これは大変に口の中や気道が狭い状態です。
しゃべっている方はあまり気にしておられない場合でも、雑音は聞いている方々の耳に入ってしまいます。
本来の言葉の内容とは違う音が頻繁に出ているのは、聞いている方も気になりますし、出来るだけ息継ぎの雑音は大きくさせないほうがお客様に対してエレガントです。
やはり、スピーチの上手な人は、息継ぎの雑音はあまりさせないものです。
ただそれだけではなくて、もう一つ、息継ぎの雑音をさせてしまうと良くない大事な理由があります。
それは、「良い声が出ない」ことです。
息継ぎで雑音が出るということが気道が狭かったり、口の中が狭くなっている証拠です。口の中が狭いと、いくら他の発声トレーニングが成功していても良い声は出ません。
良い響きのホールは天井が高いですね。
それと同じで、口の中などを狭くするということは、天井が低いホールで音を出しているようなものなのです。
普段から「シーッ」などの息継ぎをしないように心がけることも大事ですが、口の中や気道を広く保つために多少のトレーニングも必要です。
それでは、簡単に出来るブレストレーニングです。
1、じゅうぶんに顎を下げて口を開け舌を伸ばして舌先が下りている。
2、そのまま口から息を吸う
3、冷たい手を温めるように「H-」と息をはく
4、息をはいたときと同じ音で息を吸う
5、3~4を繰り返す
ポイント:息を吸ったときとはいたときの「Hー」という音が同じになるように。目をつぶって聞いていたら吸っているのかはいているのか分からないように。
私は、プレゼンやスピーチ、歌など、人前でしゃべらなければならない場合は、口でプレスすることをすすめています。
口から吸ったほうが、発声のために素早くたくさんすえますし、口の中が開きやすくなります。また、次の言葉の母音を出来るだけ早めに準備できて口の中が広く開いていたほうが、より豊かに響きます。
参照記事:声が小さい、声が届かない、はっきりしゃべろうとしても通らない 声はなぜか母音だけでしゃべると通るようになる
ただ、普段の生活では、できるだけ口を閉じて鼻で呼吸することをお勧めします。
常に口が開いていると、ばい菌やウイルスなどが付着しやすく、健康によろしくないからです。