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ベンチャーとは誰もやっていないことを見つけて挑戦すること #asacafestudy

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2013年3月21日(木)は第40回朝カフェ次世代研究会に、もとソフトバンク社長室長であり孫正義さんの片腕をなさっておられ、現在はジャパンフラッグシッププロジェクト社長日本年金機構の理事と、様々ご活躍中の三木雄信さんにご登壇いただきました。
 
 
三木さんは、ソフトバンクが今より大きくなかった頃、不確実なところでの挑戦を繰り返し、ベンチャー企業の真髄をご体験なさいました。現在のソフトバンクの大躍進があるのも、三木さんのお力あってのことだとよく分かりました。
 
なぜ不確実な挑戦を繰り返すのか。
 
そして、それがなぜ当たるのか。勝ち続けるのか。
 
それは、たくさんクジを引き続けているからなのです。
 
それも、普通の人が1000円で一回ひくところを、安く交渉する努力をし100円で10回ひく。そうすれば当たる確率が高くなる。というわけです。
勝利の後ろには、たくさんの挑戦と多くの失敗があるのですね。
 
そして、一番になるベンチャー企業は、地味で狭い分野でも構わない、ニッチなところで、しかも誰もやっていないところ、人の嫌がるところを見つけて挑戦するのだそうです。 
例えば、エジプトのお菓子を検索して、今だれもやっていないようだったら、本場のエジプトに行って、お菓子の作り方を習って帰ってくる。そして、こちらでエジプトお菓子の教室を開けば、その業界ではナンバーワンになれる、というわけです。
 
確かに、その通りなのですが、お菓子の分野であれば、やはり華やかなフランス菓子をやりたくなるでしょうし、そういう分野のパティシエや料理研究家にあこがれます。
でも、そこはにはすでに世界に通用する第一人者がすでにいる。実力のある人もたくさんいる。競争も激しい。
人生、好きなことやかっこいいことをやりたい。でも、それは「自分でなくても良い」ということもあります。
それなら、同じお菓子でもニッチな分野を狙う。それがベンチャーだというのです。
 
しかし、ニッチで誰もやっていない、ということは前例がない。
前例がないからこそ、やり方もわからないし、自分で探していかなくてはならないのです。しかし、そこで自分なりのやり方を発見し、究めていけば、ほぼ確実にその分野の第一人者になれるのですね。
 
書けば当たり前のことですが、前例のあるほうが安心します。ブランドがあるほうが安定するように思えます。普通の人はそこに挑戦する勇気がなかなかないのです。
 
ベンチャーの勝利者とは、ニッチな分野に勇気を持って飛び込んでいたった人なのだということが分かりました。
 
三木さん、朝早くから有り難うございました。
また、三木さんをご紹介いただきました朝カフェ幹事の大木さん、有り難うございました。
 
朝カフェもちょうど3年。おかげさまで40回を迎え、のべ1000人の方にご来場いただきました。会場をご提供いただいているe-janネットワークス社長坂本さん にも御礼申し上げます。
 
この早朝から集まる朝カフェも「自己組織化」の一つの形ではないかと三木さんにおっしゃっていただけました。
自己組織化とは、魚の群れのように集まって自然に回っていくこと。
良い組織化をし、良き方向に変化しながらも、朝カフェ続けていければと思います。

次回は4/17(水)、あの「ビフォー・アフター」にも出演された建築家の日高保さんに「伝統に学び風土が作る、心地よい住まいづくりの話」と題してご講演をいただきます。日高さんからは人生を住まうことの大切さ、楽しさを考えさせられます。お楽しみに。

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