「自分ブランド」とは美しいつながりを持った組み合わせからなる #asacafestudy
2月20日、第39回「朝カフェ次世代研究会」は、松山真之助さんの「会社の仕事をしながら、自分ブランドをいかに確立するか」を拝聴いたしました。
松山さんは、会社にお勤めしながらご自分のブランドを創り出して行かれたパイオニア的存在の方です。
この日の朝カフェは、会場が満席で、補助椅子を出すまでに。いらしていた方々は、松山さんのファンが多いかもしれませんね。
最近は、企業にお勤めになっている方や、プロフェッショナルが「自分ブランド」、つまり「他にはない自分だけのもの」を表出されている方々が増えているように思えます。
以前は、「一つのものをとことんつきつめてこの道一筋」というのも良かったのですが、より社会の役にたつために最近は柔軟な発想が求められているように感じています。
松山さんのご講演では、理科の「米村でんじろう先生」がよく出てきます。
といいますのは、でんじろう先生は、見た目もキャラクターも松山さんにそっくりなのです。
最近、別のご講演をなさったときは、でんじろう先生のモノマネをしたところ、お客さんが勘違いをして「本物のでんじろう先生に会えるとは思わなかった」という感想を書かれた方もいたそうですから、どれだけ似ているかお分かりいただけるかと思います。
そのでんじろう先生ご本人においても、今までの「難しくて分かりにくく、つまらない」と思われていた分野を、子供でも分かるように説明してくれる、という「自分ブランド」を確立されている方ですものね。
ブランドとは「あの00さんね」と他から言われるようになると良いのだそう。
例えば、松山さんの場合は「早起き、書評、BSC、大学、美しい所作」です。
そこで気がついたことがあります。
自分ブランドとは「美しいつながりを持った組み合わせ」ではないでしょうか。
これが「早起き」だけでも、誰かがやっていますし、「書評」もそれだけをやっているプロがいます。何点かの組み合わせによって、その人のブランド価値が浮かび上がってくるというわけです。
しかも、松山さんの場合、どれもこれも楽しそうにやっていらっしゃるのが印象的です。
ブランドを創るヒントは、下記の松山さんの言葉にあると思いました。
「私は本当に良いと思ったらすぐ発火する。『これイイな』『これやろうよ』と盛り上がっても、実際形にならないケースが多い。それを、すぐに行動してしまう」
ブランドを創ろうと思って、作為的にいろいろと手をだしていたり、「どうだこれが私のブランドだ」と主張しているのも、他人からみると分かってしまいます。
自然な形で人から評価、判断してもらえるようになるのが、ブランディングなのですね。
「これやったら人からよく思われるだろう」、とか、「これをやったら役に立つだろう」「ライバルと差がつくだろう」、とかではなく、「共感する」のです。
私は、松山さんの感性のみずみずしさが素晴らしいと思いました。「発火する」と言っても、感性が鈍ければ、気がつきもしないし、発火もしない。
まずは、常に自分の心をクリーンナップしておくこと。
そして常に心の琴線が震えていられるように、感受性を磨いておくことが大事なのではないかと思いました。
そう、ブランドとは、その人の生き方、その人そのものが出るのだと思います。
おかげさまで素晴らしい空気感の中で講演を聴き終えることができました。
松山さん、朝早くから有り難うございました。