「いつか何かのために」 私はなぜバーゲンで服を買わなくなったのか
私はここ数年、バーゲンやアウトレットに行かないように思います。
あるとき洋服の整理をしたら、バーゲンで買った服をほとんど着ていないことに気がつきました。
エブリデイロープライスで優秀なショップも多くあり、Tシャツなどの消耗品はそういうところのほうがよかったりします。
もちろん、良いものがお安ければハッピーですし、得した気持ちにもなります。それも自分にとって麻薬のような快感で一瞬のものです。獲物を獲得した気持ちは満足するのですが、その後の冷め方が早く、なぜか買ったあと着ないのです。
どうして着ないのでしょうか。
1、バーゲンの服は短時間で買うか買わないか決定しなければならず、「安いからいいや」で審査基準が甘くなる。「いつか使える」「いつか何かのために」と考える。
2、せっかくここまで来たのだから何か買って帰りたいという気持ちが働く
3、魅力を感じるような商品は他の方もそう感じるようでバーゲン前に完売している
4、バーゲンで出るものは流行のものが多く、買ったときはシーズンが終わりで着用期間が短い。次ぎのシーズンには少し古臭く感じてしまう。
5、面倒くさがりでいつも同じ店からしか買わなため、バーゲン時にたくさんの店を見て良いものを入手しようとしていないことも原因の一つ
無駄な買い物をしてしまい、損しているのです。「買い物下手」ともいえます。こういう買い物下手な人はバーゲンに走ると損をします。
最近は以前の半分くらいしか買い物をしていませんが、心に響くものを吟味して買うようにしています。
私は、自分への投資についても、以前は「いつか何かになるのではないか」といろいろなものに手を出していたように思います。
そして、お金以上に大事なのが時間への投資です。
なんでもたくさんのものを吸収することが良いように思えますが、結局はどんな分野でも最後は同じところにたどり着きます。
決定の基準は「自分の成長」があるかどうかを考えるようになりました。
そこには、どんな素材であれ、魂が震えるような人間学の深い学びが必要です。
だから、内容はもとより、相手の人間性も大事なことです。
人生の貴重な時間をかけるに値するか。
そして、ふと振り返ると、自分がそのような仕事が出来ているのか、と考えてしまいます。
アイデアや知識や経験などは小さいものです。
そこに誰が立っているのか。
それが問われるような仕事がしたい。
最近そう思います。