オルタナティブ・ブログ > 大人の成長研究所 >

ライフワークとしての学びを考えます。

私は早口言葉のトレーニングをしたことがない 知的で説得力のある響きを手に入れるビジネスボイストレーニング『Nのひびき』

»

私が提唱する良い声とは、知的でリーダーシップを感じさせる声です。
自己主張しなくても、思わず耳を傾けてしまうような響きを持ちます。
 
明るく高い声でハキハキとしゃべるのも良いのですが、これからは、男性はもちろん、女性も、ビジネスのシーンやスピーチ、プレゼン、そして人とのコミュニケーションにおいても、低い響きを持って話すことが求められてきていると思っています。
低い響きは、本音を伝える声。「腹を伝える」声なのです。
 
私は、良い声、良いしゃべりとは響きだと思っています。
 
ボイストレーニングにおいて「早口言葉」も重要なトレーニングです。しかし私自身は、遊び意外でほとんど早口言葉をトレーニングしたことがありません。
 
実際にスピーチを行うとして、素早く言葉が発音できることより、私は言葉に響きが乗っていることのほうが重要だと考えます。
もし、原稿でどうしても「ここはつっかえそうだ」と思ったらば、ゆっくり話せば良いのです。そのほうが聴き手によりつたわります。
スピーチは早口コンクールではありません。
 
「ん」という子音を発音するとき、自分では鳴っていると思っていても実際には鳴っていないということがよくあります。
日本人同士ですと、言葉が分かっていますからある程度は想像力で補って聞いてしまいます。
 
例えば「こんにちは」という場合、物理的に「こm・ちは」と鳴っていたとしても、ほとんどの人はきちんと理解していますね。
通常お友達としゃべるときはまだ良いのですが、ビジネスにおけるスピーチなどでしっかりと鳴っていないのは良くありません。
どうしてかというと、「ん」や[n]が出てくるだびに響きが途切れてしまい、聞き手が補って聴いてくれていたとしても、やはり無意識に物足りない感覚になってしまからです。そうすると説得力にかけてしまいます。
 
普通の人は、そんなことはあまり気にしないので、いつものしゃべる調子で発音してしまう。そうすると、お客さんには「感謝する」が「か~しゃする」と聴こえてしまいますので気をつける必要があります。
 
子音の中でも「ん」や[n]は意外に難しいと思っています。きちんと響きを得られているかどうかは「ん」を聴けばわかります。また「ん」は舌の筋力がないとしっかり発音できません。
 
それではどうやって「ん」を鳴らせばよいのでしょうか?

◆「ん」[n]の響きトレーニング
 
1、アゴを下げて口を開ける([n]は口を開けます。[m]は口を閉じます)
 
2、そのまま、舌を上アゴにべったりとつける
 
3、「n~」とその状態のまま発声する

4、「n~」から舌を下げて「あ」の母音につなげ「na~」と発声する。舌を下げたときに舌先が下の歯につくように。
 
ポイント:舌筋が弱いと舌が上アゴにつかずに空振りして「あ」の母音になる。または舌がべったりとつかず、舌先だけがタッチするだけになってしまうと[l]になってしまう。例えば、「バナナ」が「バアラ」と聞こえてしまうということがある。同時に 舌筋のトレーニングを行うと効果的。
 

意外に、[n]を[m]と勘違いして[n]で口を閉じていらっしゃる方が多い(例外もあり、「新聞」や「先輩」などは口を閉じる[n]となります)。「ん」[n]はここまで舌を使いますが、ここまで気をつけている方は少ない。
舌筋を鍛えるのは辛い。でも皆ができないことが出来たら嬉しいですね。
頑張ってください。

☆☆関連記事☆☆

2010/05/14  舌筋を鍛える簡単なトレーニング方法 これで滑舌が良くなり歌にもプレゼンにも効果があります

Comment(0)