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低い声はリラックスしないと出ない そのための発声は「そらす」

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先日、ある企業で「ビジネスにおける人前で話すときの発声法」の講師を務めてまいりました。
 
最近「モテ声」と言われ、声が良いと得をする時代になっています。人の印象とは、容姿の次に声が大事な要素になるのです。
声はトレーニング次第でいくらでも変えることができるので、良くなれば大きな自信につながります。
 
プレゼンなど、人前で話すときは、「低い声」がよいでしょう。

低い声は、天性のものだと思われるのですが、実は違います。単なる低い声だけだと響かない場合が多く、人前で話す声には使いにくいのです。素晴らしい話し手は、「使える声」にするためにトレーニングを行っているのです。
 
私が良い声だと思うイギリスの元首相ゴードン・ブラウンなどは、演説のとき発声される「音」は低い音域で安定しています。甲高い声はほとんど出しません。
低い声は、頼りがいがあり、知的で、この人についていきたいと思わせるようなイメージがあります。癒しの響きもあり、聴いていて心地よい。
そう。まるで音楽を聴いているかのようなのです。
 
この日の研修では、いかに良い「低い声」を出すかというトレーニングを行いました。
 
せっかく良い低い声を持っていても、いざ人前で話すときに、いつもと同じ声で話してしまい、損をしている人を多く見かけます。
それには、ぜひ自分の低い声に気がつく必要があります。
 
「低い声」と言っても、一体何が低い声なのか?
 
その方が本当に出せる低い声というのは、実はご本人でも良く分からないところが多いのです。「これが私の低い声だ」と思っていても、大抵の方はもっと出るのです。
私も、ボイストレーニングをすることで、今まで出ないと思い込んでいた音の領域にまで踏み込めるようになりました。
 
ご自分の低い声に気が付き、腹式呼吸を行えば、どんな人でも良い低い声で話せるようになります。
 
研修では、お一人ずつ声を聞かせてもらい、その方が現在出せる一番低い音を決めて発声練習を行いました。
 
このとき大事なのは「リラックス」して出すことです。
 
「さあ、声を出してみてください」と言うと、「よし!頑張って出そう」と思ってしまがち。そうなると余分な力が入ってしまい、マックスの音域まで行くことができません。
 
低い音というのは、声帯を緩める筋肉の動きが必要なのです。
力んで頑張ってしまうと、とたんに出なくなってしまうのですね。
 
笑いながらとか、関係ないことをしながら発声していただき、あまり声を出すことに集中しすぎないように気をつけます。
発声って、意外と「そらす」ことも大事なんですよ。
 
皆さん、本当に低くて良い声をお持ちです。そこからさらに一歩低い声まで落とし、そこに腹式呼吸を意識することで、その場でよい声に変わっていかれていました。
 
今後はぜひ、この声を使って人前でどんどん話していただき、低い声を究めていただきたいですね。

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