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口を開けないほうが声が良い モテ声のための「お口一つ法」

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昨日の記事 声を響かせるためには口を開けないほうがよく響く にも書きましたとおり、口を開けすぎないほうが声には良いのです。
私の考える「モテ声」と言われる方々の口を見ると、やはり開いていない。開いていないのに滑舌がよく、低音なのによく響き、深くコクがある声で、エレガント。思わず話に引き込まれてしまいます。
 
最近、約200人のホールで講演を行ったのですが、マイクは必要ありませんでした。
もちろん用意もしていただいていたので使っても良かったのですが、事情がありマイクを使えなかったのです。
それでも、声に関しての不安はありませんでした。声の不安がないだけでも、話しの内容に多少の自信がついてくるものです。声に助けてもらえることもあるのです。
 
さて、私の考える「モテ声」とは、こちらの記事 「良い声は得をする」 良い声がきっと力を貸してくれる 「魅力を引き出しビジネス力が上がる発声法」 でも書いた通り二つあります。
 
1、低い声
 
2、響き
 
そのような声を出すためには「口を開けすぎない」ことが大事。私が話すときに一番気をつけているのはここです。
 
これだけでもかなり変わります。
 
しかし、本当に「ただ口を開けない」というだけでは、何をしゃべっているのか分からなくなってしまいます。
「口を開けない」といっても方法があるのです。
 
それを、分かりやすく「お口一つ法」と言っています。
 
「お」という母音を言うときの口をなるべく維持しながらすべて発声するのです。
 
その具体的な方法をお教えいたします。

1、あごを十分下げて頬をのばし「おー」と発音する
 
2、その口の状態のまま、両手の人差し指を立てて口角の端におく。
 
3、指と指の間がストライクゾーンだと思って、なるべく口の動きがゾーンから外れずに口を制限しながら話したり歌ったりする。
 
ポイント1:「え」や「い」では少し横に広がりますが、大きく広がりすぎないように。「え」のときは舌だけを上げていけば「え」になり、「い」のときは「え」の状態からさらにアゴを上げれば「い」と聞こえます。
 
ポイント2:鼻の後ろに響く円錐があるイメージを持ってください。

最初は、何か簡単な言葉でゆっくりと練習してみてください。
体が覚えていきます。
 
いくら声質が良くても、母音の響きがいろいろだと、聴いていて不安になってしまうものです。アメリカ大統領は、「プレジデントボイストレーニング」で母音の響きを一定にしています。そのほうが、聴衆に安心感を与えることができるのですね。もちろん、声帯や滑舌のトレーニング、腹式呼吸などを意識することもより良い声を出すために必要ですが、響きを一定にするだけでも気持ちの伝わり方が違います。
 
これからは一人一人が独自のリーダーとなる時代。
ぜひ、良い声を手に入れ、その強い思いを語ってください。

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