新しいアイデアは出し続けることでしか出てこない
「結構な人が真似しているのよね。特許でも取っちゃおうかしら・・・」
料理研究家の知人が笑いながらボヤいていたことがありました。20冊以上の料理本を出版し、同じ料理は一つとしてありません。よくこんなに次から次へと斬新なアイデアが出てくるなあといつも感心してしまいます。
私自身、もし自分のオリジナルアイデアが人に真似されたとしたらどう思うか?
例えば、もし仮に私のアイデアを誰かが真似をして有名な賞を取ったりしたらどう思うか?
そう考えてみました。
それでも、知識や知恵、アイデアは外に出し続けると思います。
以前にもこのブログで書いたことがありますが、ジェームズ・W・ヤング著の「アイデアのつくり方」によると、天才的な新しいアイデアというのは、積み重なったものが無意識の中で整理されて、あるときパッとひらめいたように出てくるものなのです。
私はこの「無意識」という領域が最も重要だと考えています。
無意識は意識できないから無意識なのですが、これをコントロールしようとしたとたん閉じてしまうそうです。
「この知識は教えると損になるから誰にも言わないでおこう」
「これは失敗するかもしれないから完成するまで秘密にしておこう。」
と抑えていると、無意識の中で「もう新しいアイデアは出さないでおこう」と活動をやめてしまうのではないか?と感じられるのです。
不思議なことなのですが、人に教えたり、ブログに書いて出し続けていると、さらに新しいアイデアが出てくる。
実際演奏する音楽や講演も、以前よりアイデアがわいてくる。感覚が研ぎ澄まされてくる。
理屈で考えて出てくるようなことではない、ひらめきや、感性が活性化されてくるように思えます。
これは自分だけなのかもしれませんが、不思議な事実で、無意識の中で何かが起こっているのではないかと感じています。
だから、「出し惜しみをしてはいけない。」「門外不出などない。」といつも自分に言い聞かせています。
無意識の領域というのは自分がいつも開かれていることで何かが起こってくるのだと考えます。